試合中止が発表されJR広島駅方面へと急ぐファン(トップ画像、9時55分撮影)
優勝マジックを「1」としている広島は9月17日、マツダスタジアムで開催される予定だったヤクルト25回戦が中止となったため、2日続きで地元胴上げを逃した。
前日16日はヤクルト打線の帰り討ちに遭って4対5で惜敗。台風の影響が心配されたこの日は、午後2時から中日戦が予定されていた甲子園が午前9時45分試合中止を阪神ホームページで発表。午後1時30分開始予定だったマツダスタジアムも歩調を合わせるように午前10時前、試合中止を発表した。(広島のホームページには時刻は表示されない)
マツダスタジアムでは中止発表からほどなく払い戻しの窓口にファンが集まってきたが「在来線、運行見合わせの恐れもあるため早めの帰宅を…」と警備員が呼びかけた。
また、マツダスタジアムから800メートルほど離れたJR広島駅からは中止を知らないファンがその足を進め、途中で広島駅に向かうファンと行き交うような状況が生まれた。
1991年、旧広島市民球場時代に地元優勝を果たした広島はそれ以来、26年ぶり、マツダスタジアム供用開始後では初となる地元優勝を目指していたが「台風が必ず来るとも限らないので…」(16日試合後の緒方監督)の願いも叶わなかった。
広島はあす18日、甲子園に乗り込みマジック対象チームの阪神と、直接対戦する。勝つか引き分けると8度目のリーグ優勝が決まる。
仮に阪神に敗れた場合は、19日(水)、20日(木)には試合がないため、20日に甲子園で行われる予定の阪神-巨人戦の結果しだいで優勝…、というケースもある。
それでも決まらない場合には21日(金)、再びマツダスタジアムに阪神を迎え、晴れて地元胴上げ…の”チャンス”が巡ってくる。
中止発表を受け帰路につくファン