守備では「安定感が増している」との評価を首脳陣から受けている堂林だが、実戦で結果を出し続けることができなかった。
広島の堂林が主力がキャンプを張る沖縄を離れ、広島に戻って二軍に合流することになった。
広島は2月28日、名護市でキャンプ中の日本ハムと練習試合を実施。期待された先発の大瀬良は三回、先頭の西川に2ランを浴びると四番の中田にもソロを浴び3回4安打3失点。二番手の野村祐輔も4連続三振を奪ったものの3回4安打2失点で先発ローテ組が相次いで打たれた。
また、先発候補としてキャンプ開始と同時に最も多くのチャンスを与えられていた左腕の戸田の二軍降格も決まった。
一方の野手では堂林が二軍に合流することになった。この日の試合でも打っては三塁内野安打、三ゴロ、遊ゴロで、「引っ張ると打球に角度がつかない」弱点は相変わらず。さらに守備でも三塁から悪送球をして克服しつつある送球難が顔をのぞかせた。
「試合出場の機会を増やす」のがひと足早い広島帰還の理由ではあるが、昨年は四番も打った紅白戦の打順が八番まで下がっている。
昨年までなら背番号7繋がりによる野村政権でのプライオリティーが明らかに存在した堂林だが、緒方監督のもとではそれも関係なし。さらに黒田や新井貴浩の”復活”で話題満載のチームの中にあって、カープ女子人気火付け役の堂林の存在感も間違いなく低下しつつある。
しかも堂林が実戦でまごついている間に「サード新井」を虎視眈々と狙うかつての広島の主砲は、沖縄市コザしんきんスタジアムで行われたシート打撃で黒田から豪快に左翼越えアーチ…。
ひろスポ!で前日伝えた2015年型広島のスタメン「プロトタイプ」の予想通り、サードのポジション争いはこの日をもってほぼ決着を見たことになる。