シーズン途中での解任が決定的となった広島ドラゴンフライズのアンドリセビッチHC(トップ画像)
開幕から7勝8敗と大苦戦の広島ドラゴンフライズが今季から指揮を託したアンドリセビッチヘッドコーチの解任を決めた。シーズン途中でのヘッドコーチ交代はクラブ史上初めてで、途中から新たな人材をチームに招くことはあらゆる面で困難なため、これまでアンドリセビッチヘッドコーチを補佐していたタナー・マセーアシスタントコーチがそのままチームを引き継ぐことになりそうだ。
「それが一番、打倒な線です」とクラブ責任者のひとりもコメントしている。
広島ドラゴンフライズは2013年秋に誕生した振興クラブ。初代ヘッドコーチに就任した佐古賢一ヘッドコーチの下でチーム作りがゼロから進められた。
佐古賢一ヘッドコーチの下でBリーグの前身、NBLの2シーズンを戦い、Bリーグ元年となった昨季も佐古賢一ヘッドコーチに託された。
が、チームは「あと2点」が届かず最後の最後でB1昇格を逃した。佐古賢一ヘッドコーチはその責任をとって辞任。代理人を通じて紹介されたアンドリセビッチ氏がチーム2代目のヘッドコーチに就任した。
ディフェンス重視、約束事の徹底などをチームカラーとして今季を迎えた広島ドラゴンフライズ。目標はもちろん「B1昇格とB2優勝」(アンドリセビッチヘッドコーチ)だったが、蓋を開けてみると結果は正反対。ディフェンス重視のはずか大量失点するゲームが増え、例え快勝してもあとが続かない状況となっていた。
アンドリセビッチヘッドコーチは前節、18日の青森ワッツ戦からすでにチームを離れ、マセーアシスタントコーチがベンチで指揮を執っている。
マセーアシスタントコーチ(左は宮本望ヘッドマネージャー)