森保一監督の言う「広島力」を引き継ぐ城福浩監督、広島の「一体感」をエネルギーに換えてネオ・ムービングサッカー開花へ着手！（Ⅰ）

トップ画像は、就任会見で足立強化部長と握手する城福浩新監督（左）

内輪話から始める。

１２月２１日、広島市中区のホテル３階で「U－２３サッカー日本代表森保一監督を激励する会（世話人：公益財団法人広島県サッカー協会名誉会長野村尊敬、会長小城得達）があった。

その中で森保監督は広島の人々と選手、関係者がひとつになって４年で３度のＪ１優勝を果たしたその源が「広島力」にあるとした。と同時に五輪代表スタッフにもサンフレッチェ広島から３人のコーチが加わったことなどを踏まえ、東京五輪にも「広島力」を持って挑むとした。

１２月２２日、同じホテルの同じフロアでサンフレッチェ広島、城福浩監新督の就任会見がった。

「神ってる」は昨年の流行語大賞、それで言うなら「かすってる」である。

…で、ここからが本論である。

会見では、おおざっぱに言うと次のような基本的な部分を踏まえての質疑応答となった。

城福監督はサンフレッチェ広島に来ることを決めたのか？これまで外から見ていたサンフレッチェ広島をどうとらえ、サンフレッチェ広島の過去を踏まえどんな未来にしたいと考えるのか？

今年で２５周年を迎えたサンフレッチェ広島は、”外部からの血”を注入することで「ゼロからのスタート」（足立修強化部長）を図る。

２５年分の積み重ねの重みを知り尽くした城福監督は、自らの「信念」であるムービングサッカーに「広島力」を重ね合わせることで、ネオ・ムービングサッカーの構築を目指す。

新たに起こるであろう新たな化学反応をエネルギーに換え、サバイバルレース（足立強化部長）のＪ１で、もう一度、紫の旋風を巻き起こすために…

城福浩監督就任会見での足立強化部長の話

昨シーズン、非常に苦しいシーズンとなり、ここにいるみなさん、広島県民のみなさん、チームすべてが一丸となりJ１残留を何とか実現しました。

しかし、来季、何とかJ１でゼロから、新たな出発をするという意味で城福監督に来ていただきました。

指導歴、監督歴は日本サッカー協会とFC東京、ヴァンフォーレ甲府では監督を歴任され経験は豊富です。日本サッカー協会では、各カテゴリーの若手の強化と育成、代表として世界をあっと驚かせるムービングフットボール、超攻撃的なサッカーをなさいました。

FC東京時代もムービングフットボール、攻撃的なサッカーで今代表で活躍している長友選手、本田選手、森重選手といった若手起用のチーム編成でリーグ戦上位進出という結果を出されました。

ヴァンフォーレ甲府ではベテラン選手を十分に操縦され、堅守速攻の勝ちにこだわったチームを作られた実績がございます。

我々としては、昨季、監督交代もあり、攻撃的サッカーから後半では守備、勝ちにこだわるサッカーとそ両面をやってきました。

城福監督は両面ができます。

そしてベテラン選手と若手の指導、ベテランと若手の融合ということで城福監督がぴったりだとのことから招聘に至りました。サンフレッチェ広島らしさを目指し、勝ちにこだわる。

ロジカル的な指導とコミュニケーション重視の風通しのいいチームの作り方、そして何より我々と一体、一枚岩になれる。そういう長所を生かしていきたいと考えます。

※この項続く

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