広島ドラゴンフライズ戦にライバル心剥きだしで臨む熊本ヴォルターズの保田 尭之ヘッドコーチ(トップ画像)
土曜日の試合で強敵、熊本ヴォルターズに競り勝ち連勝を目指した広島ドラゴンフライズは3月11日も広島サンプラザホールで宿敵と対戦、2000人の大歓声が交錯する中、最後の最後までもつれた接戦に敗れ、通算成績21勝21敗とまた貯金ゼロとなった。
一方の熊本ヴォルターズは30勝12敗となり貯金18。レギュラーシーズンは残り18試合。ワイルドカード争いトップを行く熊本ヴォルターズに9ゲーム差をつけられた広島ドラゴンフライズ、残念ながらB22シーズン目でのB1昇格は風前の灯となった。
第1クォーター、21-14といい形で入ったにも関わらず、第2クォーターに入ると、警戒していた#2古野、#47並里のダブルガードに試合の流れを持っていかれ、18-26…前半を39-40で折り返したことが全てだった。
最終クォーターにはどちらに転ぶか分からない展開にまで持ち込んだが一度もリードを奪い返すことはできなかった。
広島ドラゴンフライズは今年に入って14試合を消化したが、同一チーム相手の2連勝が一度のない。
このペースではとてもB1昇格争いに加わるのは不可能だ。
さらに言えば今季B1に挑戦している島根スサノオマジック、西宮ストークスの”昇格組”が仲良く最下位争いをしていることからも分かるように、中途半端な形でB1に昇格したところでひとたまりもない…
広島ドラゴンフライズは次節、福岡市民体育館で、35勝7敗で西地区首位を行くライジングゼファー福岡と対戦する。
B2第22節 GAME2
広島ドラゴンフライズ78-82熊本ヴォルターズ
1Q:21-14
2Q:18-26
3Q:19-19
4Q:20-23
入場者数:2094人
シーズン成績:21勝21敗(B2西地区4位)
【スターター】
広島:#0ジャマリ・トレイラー、#5山田大治、#7坂田央、#11北川弘、#24田中成也
熊本:#1中西良太、#2古野拓巳、#7小林慎太郎、#8ジョッシュ・ドゥインカー、#11福田真生
【主なスタッツ】
広島ドラゴンフライズ
◆得点
#3テレンス・ドリスドム18点
#42ケビン・コッツァー18点
#2朝山正悟 13点
◆リバウンド
#0ジャマリ・トレイラー7リバウンド
#42ケビン・コッツァー5リバウンド
熊本ヴォルターズ
◆得点
#30テレンス・ウッドベリー 21点
#1中西良太点
#8ジョッシュ・ドゥインカー15点
#2古野拓巳12点
◆リバウンド
#8ジョッシュ・ドゥインカー11リバウンド
#14ジョーダン・ヴァンデンバーグ7リバウンド
#30テレンス・ウッドベリー 7リバウンド
#2古野拓巳5リバウンド
◆アシスト
#2古野拓巳 6アシスト
#47並里 祐6アシスト
広島ドラゴンフライズ・朝山正悟兼任ヘッド
「最後までどちらに転ぶか分からない展開でゲーム巧者になったのは熊本だった。ドリスドム選手が最後、切り込んでいく場面から得点できたが、熊本には上手くフリースローでつながれてしまった。熊本のほうがフリースローを倍近く打っている。勝てるチャンスはあっただけに悔やまれる敗戦となった」
「やはり接戦になったときに、どこを攻めるのか、なにをやらせないのか、リバウンドの部分のコミュニケーションができていなくて、競り負けている。厳しい状況ではあるが、残りゲームも広島らしさを存分に出して、目の前の一戦一戦に向き合いながら、最後まで戦いたいと思う」
熊本ヴォルターズ・保田 尭之ヘッドコーチ
「昨日から修正したところはオフェンスのターンオーバーから走られてポイントを与えた部分で、ターンオーバーを減らすことができた。古野選手に対する広島のプレッシャーは最後までかけ続けられて、苦しい時間もあったが、昨日とは違ってベンチメンバーがボールマンにプレッシャーをかけて、いい流れを持ってきてくれた」
「今日は試合前に負けたらプレーオフにはいけないぐらいの気持ちで入ろうと選手に危機感が出ていたことが、良いプレイを生んだと思う。ライバル対決にふさわしいエキサイティングなゲームだった。ライバルとする広島にシーズンで勝ち越しということを自信にして、プレーオフに向けて戦っていきたい」