広島は3月11日、広島県福山市の福山市民球場でヤクルトとのオープン戦に臨み、3-3のスコアで引き分けた。
チケット完売のスタンドから大きな声援を送られたのが、二番セカンドでスタメン出場した菊池。この日が28歳のバースデー。しかし第1打席遊ゴロ、第2打席四球で途中交代した。
2月1日のキャンプイン以来、菊池は打つ方でも順調に仕上げてきた。
右打ちに時間を割き、バットをどう扱うか、どの角度でヘッドを入れるか、打球をどこに持って行くか…を徹底して追求…。紅白戦など実戦に入ってからは一転、引っ張って鋭い打球を三遊間や三塁線に打ち返すなど卓越した内容を積み上げた。
異次元守備のグラブさばきと同じようにバットも操る…。実戦ではほとんど打ち損じなし。ひと振りでヒットゾーンに打ち返す”神打撃”を披露していた。
が…宮崎県日南市での1次キャンプを終え、沖縄県沖縄市での2次キャンプに入ってから首を痛めるアクシデントに見舞われた。
幸い軽症で予定通り、侍ジャパン合宿にも参加。3月3日のENEOS侍ジャパンシリーズ2018、オーストラリア戦(ナゴヤドーム)に二番セカンドでスタメン出場した。ただ結果は3の0、1犠打だった。
菊池のオープン戦での成績は3試合で7打席5の0、2四球。前日(10日)のヤクルト戦(マツダスタジアム)は二ゴロ、中飛、四球だった。
開幕まで残り3週間を切る中で、攻守の要である菊池がどこまで仕上げていけるのか?
昨季のセ・リーグ首位打者は同じ右打者のDeNA・宮崎で打率は3割2分3厘。三振が47と少ないことも話題になった。
菊池は昨季打率2割7分1厘で三振107は多すぎた?
ただ、2016年は三振106でも181安打で最多安打のタイトルを獲得。打率も3割1分5厘をマークした。
一方で三振79と抑え気味だった2014年、菊池は188安打を放ち、打率3割2分5厘…。こうした数字のバランスをうまくとることができれば、セ・リーグから巨人・坂本勇、宮崎に続く3年連続、右の首位打者が出てもおかしくないのだが…