横浜F・マリノス戦前日練習でリラックスした表情を見せるパトリック、その後ろに柏(トップ画像)
明治安田生命J1リーグ第7節(4月11日、エディオンスタジアム広島)
サンフレッチェ広島は横浜F・マリノスに3-1で勝利、開幕7戦無敗で勝ち点を19に伸ばした。2位のベガルタ仙台と勝ち点5差は変わらず。
サンフレッチェ広島はステージ優勝した1994年、そして2011年の2度、開幕6戦無敗を記録。今回でクラブ新記録となった。
前節、柏レイソル戦から中2日。
スタメンから6人が入れ替わった。
柏レイソル戦スタメン
林・和田、野上、水本、佐々木・柴崎、青山、稲垣、柏・パトリック、工藤
横浜F・マリノス戦スタメン
林・和田、丹羽、野上、佐々木・川辺、松本泰、吉野、柏・ティーラシン、渡
2年目の松本泰はYBCルヴァン・カップでは3戦ともスタメン。この日がリーグ戦初出場。
渡もカップ戦3戦スタメン出場で、J1リーグ戦は初のスタメン。
吉野はカップ戦3戦スタメンに加えてリーグ戦では5試合連続の途中出場。この日が2年ぶりのリーグ戦スタメン。
前日練習のあと、城福監督は次のように話した。
「我々の一番のストロングポイントは何か?と考えた時に、やはりチーム内競争だと思います。それは、ルヴァンだけじゃなくて日頃のピッチ、練習場のピッチであたっり、紅白戦だったりの中で、お互いが刺激し合いながらやっている。だからこそ今、無敗でいられるんですけども…」
「そのストロングを失ってはいけないと思いました。もちろん全員、試合に出たいですし、負けてないってことは自分が(ゲームのピッチに)いない時にそれが途絶えることを受け入れられない選手がいるのが普通だと思いますし、全員が試合に出たいという中でこのチームの一番のストロングを大事にしたいと思っています」
「ストロング」に配慮したスタメン、結果はどう出るか?
試合は前半35分、丹羽が左ふとももを痛めて水本と交代。
前半41分、ペナルティエリア内で柏レイソルの中町を後ろから止めにかかった佐々木のプレーがPKとなり、ウーゴ・ヴィエイラに決められて5試合ぶりに失点した。
前半のボール支配率はサンフレッチェ広島35パーセント。シュート数は相手の3に対して5。
ハーフタイムに「ここからが勝負、俺たちが今までやってきたことを見せよう」と城福浩監督。
すると後半6分、今度は柏レイソルの山中がティーラシンの後ろから行ってPKに。ティーラシンが自ら決めて同点。
後半15分、松本泰OUT、青山IN
後半19分には渡OUT、パトリックIN
後半24分、青山のミドルは相手GKの飯倉が確実にキャッチ。
後半32分、この試合、再三のドリブル突破を見せていた柏が左から攻め、相手ゴール前を移動しながら最後は川辺にショートパス。川辺、シュートに行くが相手にブロックされて天を仰ぐ。
しかしその2分後、もう一度、柏が相手を振り切りながらゴールに迫りシュート!GKが左手で弾いたところにパトリック!ついに勝ち越しゴール…
パトリックは試合終了間際、相手GKの飛び出しを冷静に判断してロングシュート。これもゴールに吸い込まれ、7344人のエディオンスタジアム広島、サポーターに想い出深い90分を提供した。
試合後のパトリック
ベンチで試合を見て、しっかり準備しようと。広島に去年やってきて、ホームでゴールを決めることができて嬉しい。ベンチからGKの位置もずっと見てた。信じられないぐらい前に出ていたからね。
城福監督
前半マリノスさんのボール回しにちょっと苦しめられましたけども…1点取られてもそれ以上取られなかった。我々のJでの一番のストロングは競争だと思っているので、練習でしっかりやっている選手たちにチャンスを与えた。それで、どうしても結果が欲しかったので良かったです。すぐ(次節の湘南ベルマーレ戦が中3日で)来るのでまたきょう出た選手も出なかった選手もみんなで準備してしっかり戦いたい。
※この記事は速報に加筆しています。