衣笠祥雄さんのお別れの会が広島市中区のリーガロイヤルホテル広島で営まれている。午前中には、球団関係者、OB、緒方監督や會澤選手会長ら現役選手が会場を訪れ故人をしのんだ。
午後からはファン、市民らも会場を訪れている。受付は午後5時45分まで。
来場者は献花用の菊の花を受付で受け取り、献花したのち衣笠さんの功績を記した特別紙面を配布される。
また隣接する部屋には衣笠さんの活躍を紹介する写真パネル、映像のコーナーがあり自由に閲覧できる。
衣笠さんは現役時代、広島一筋、23年間プレーした。2215試合連続出場の世界記録(当時)を樹立し、国民栄誉賞も受賞した。
衣笠さんが当時、米メジャーリーグのルー・ゲーリックの持つ連続試合出場記録を塗り替えたのは1987年6月13日だった。
この日、旧広島市民球場には2万5000人の観衆が集まり、五回終了時の外野スタンドには「2131」の数字が人文字で浮かび上がった。「私に野球を与えてくださいました野球の神様に感謝します」。この名セリフが生まれたのは、試合後のセレモニーの時だった。
…ならば6月13日以降、旧広島市民球場の魂をそのまま引き継いだマツダスタジアム内に祭壇を設ければ「鉄人」とのお別れにはより多くの市民・県民らの来場が可能だった。
チームは18日まで交流戦があり、19日、20日は交流戦予備日となっていたのだが…