後半戦開幕前の練習を見守る足立修強化部長(トップ画像、右端)
未曽有の豪雨災害に見舞われた広島で7月17日(火)、第100回全国高校野球選手権記念広島大会が開幕した。
その前日、16日(祝・月)にはナゴヤドームで、カープもレギュラーシーズン後半戦に突入した。
そして7月18日(水)にはJ1リーグも再開する。首位を行くサンフレッチェ広島は、エディオンスタジアム広島にガンバ大阪を迎え撃つ。
被災地に向けてピッチの内外でメッセージを送り続けるサンフレッチェ広島は、残り19節をどう戦うのか?
豪雨災害の影響で雨天延期となった天皇杯3回戦が8月22日に組み込まれれ、過密日程にも拍車もかかる。
ひろスポ!では恒例となった「足立修強化部長に聞く」の今季第3弾!2位のFC東京とは勝ち点9差だが、それはないものとして臨む後半戦になりそうだ。
ひろスポ! 韓国キャンプと広島に戻ってからの総仕上げ…その最中に豪雨災害に見舞われました。そしていよいよ後半戦が始まります。
足立 前半戦最後は(4連勝のあと)セレッソ大阪に(0-2で)負けました。非常に考えさせられました。反省してシーズン中断期間に入れたことは、とても良かったと思います。
しっかりした守備から攻撃、のはずが、セレッソ戦では相手にその逆をやられました。攻撃のいいリズムはできていた、しかし攻撃の比重がちょっと高くなり、その隙を突かれました。我々の方が隙を突くチームであるべきなのに…やはり、オフェンス、ディフェンスとのバランスなんですね。
セレッソ戦はボールを保持する時間が長く、気持ち良くなっていたと思うんです。そのへんのバランスを後半戦に向けて検証して、キャンプでしっかり取り組みました。
プレシーズンマッチ(大邱FC戦)も負けて(スコア3-2)戻ってきました。負けた理由はコンディションだとかいろいろなものがあったと思いますが、それも踏まえた上でのプレシーズンマッチですからね。それでも勝たなきゃいけないのに勝てませんでした。何が足りないかを見直しできたと思います。
広島に戻ってからは、さらに選手の気持ちも上がってきましたし、さらに負荷をかけてやってきました。時間をかけて、好守のバランスのとれたチームにはなってきかな、と。
ベリーシャの加入もあり、いい意味での緊張感が高まっています。このチームにポジション確定なんてありません。YBCルヴァン・カップもなくなり、若い選手にはもうリーグ戦しかありません。激しい競争の中キャンプからやってきて、そのままの思いで後半戦へ…
そこで今、自分たちが1位だとか、勝ち点がどうだとか、そういうことは忘れています。ひとつずつ、石にかじりついてでも勝ち点1を取りにいくサッカーというスタイルの継続が大事です。
あとはもう、広島がこういう状況ですから…。4年前の広島市の大規模土砂災害の時もですが、今回はさらに被害が県内に拡大しています。我々にできることは何か?そう考えた時、やはりピッチで頑張るしかありません。被災者の方々に対してピッチで躍動するところを見ていただくしかないと思っています。
何とか笑顔や感動をお届けできるように…後半戦はそこですね。みなさんにエネルギーを贈ることができるように、我々が強いエネルギーも持って戦っていかなければなりません。
ひろスポ! W杯中断期間中には予想通り、ライバル勢も積極的な補強をしました。
全17チームを警戒しなくてはいけません。我々もリセット、しかし相手もみんなリセット。名古屋、鳥栖…それに神戸も破格な金額を用意して世界の一流選手を後半戦に持ってきました。
どのチームも強い…ですのでガンバ戦からもう一回、スタートという気持ち、それだけですね。
サンフレッチェというみなさんによって支えられたクラブです、去年はみなさんの力で残留を決めることができました。今年も前半戦でたくさんの声援をいただきました。そのお返しができるのは今しかない、とそんな気持ちで城福監督とも話をしています。選手たちもそうです。一戦必勝で頑張っていきたいと思います。
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