チーム最多14得点の田中成也はマン・オブ・ザマッチに選ばれた(トップ画像はシュートを決めにいく田中成也)
広島ドラゴンフライズが開幕5連勝をマークした。広島サンプラザホールでのホームゲーム、今季第3戦となった10月13日の香川ファイブアローズ戦に74-61のスコアで快勝した。
攻守のバランスをとりながら戦う広島ドラゴンフライズはB2西地区首位をキープ。2位の島根スサノオマジックはホームで金沢武士団に敗れて3勝2敗となった。島根スサノオマジックは2016-17シーズンB2西地区の覇者で2017-18シーズンはB1の舞台で戦った。
2017-18シーズンB2西地区2位の熊本ヴォルターズもこの日、B2中地区で0勝4敗だった西宮ストークスに敗れ3勝2敗となった。
B2東地区で首位の茨城ロボッツは、西地区で0勝4敗と出遅れた愛媛オレンジバイキングス に敗れて4勝1敗と土がついた。
この結果、開幕から無敗はB2中地区首位の信州ブレイブウォリアーズと広島ドラゴンフライズだけになった。
B2第3節 GAME1
B.LEAGUE 第3節
広島ドラゴンフライズ74-61香川ファイブアローズ
1Q:18-13
2Q:14⁻7
3Q:23⁻15
4Q:19-16
入場者数:1,819人
シーズン成績:5勝0敗
【スターター】
広島:#0ジャマリ・トレイラー、#2朝山正悟、#3岡本飛竜、#12エリック・トンプソン、#24田中成也
香川:#2レジナルド・ウォーレン、#7堀川竜一、#17石川智也、#30テレンス・ウッドベリー、#88木村啓太郎
開幕から1勝3敗と出遅れた香川ファイブアローズはメンバー10人のうち半数が故障、または故障明けという苦しい状況。しかも司令塔の大澤歩を欠いている。
そのため昨季のB2リバウンド王のレジナルド・ウォーレンと、熊本ヴォルターズで活躍したテレンス・ウッドベリーが軸になる。
迎え撃つ広島ドラゴンフライズはスターターの5人を固定。第1クォーターはジャマリ・トレイラーが6点、田中成也が3Pを2本沈めて6点。朝山正悟はフリースローを全部沈めて4点。
香川ファイブアローズはレジナルド・ウォーレンが5点、熊本ヴォルターズで活躍したテレンス・ウッドベリーが4点と広島ドラゴンフライズのディフェンスが機能。18-13で広島ドラゴンフライズがリード。
第2クォーター。広島ドラゴンフライズはエリック・トンプソンが8点。香川ファイブアローズはここもやはり外国籍選手ふたり合計で11点。この10分間で14-17と香川ファイブアローズの反撃を許した広島ドラゴンフライズは32-30でハーフタイムへ。
広島ドラゴンフライズ2点リードへ後半へ
指示を与える尺野将太ヘッドコーチ
…迎えた第3クォーターで勝負あり。開始直後から広島ドラゴンフライズが猛攻を仕掛ける。
朝山正悟がレイアップとジャンパーで連続得点し、岡本飛龍のレイアップ、エリック・トンプソンもファストブレイクでダンクを決め残り7:21、40-33と一気のリード。チームディフェンスから攻撃へと繋げた。
香川ファイブアローズの方は第3クォーターまで両外国籍選手がフルタイム出場でさすがに”息切れ”。
広島ドラゴンフライズはその後、55-45で最終クォーターへ入るとメンバー交代を重ねながらゲームをコントロール。第3クォーターまでベンチで盛んに声を出していた佐藤優樹や小澤智将もコートに立ち、ラスト10分間も19-16として相手に思うようなバスケをさせなかった。
ジャマリ・トレイラーの5ブロック、山田謙治の8アシストが光る。
第1クォーター、ベンチに下がった岡本飛龍に代わり相手の指令塔、石川智也を抑えにかかる山田謙治、山田謙治この試合の「おるづる賞」に選ばれた
おりづる賞を手にする山田謙治
マン・オブ・ザマッチは田中成也、プレゼンテーターは岡崎修司アンバサダー
主なスタッツ
広島ドラゴンフライズ
◆得点
#0ジャマリ・トレイラー14点
#24田中成也14
◆リバウンド
#12エリック・トンプソン10リバウンド
#0ジャマリ・トレイラー9リバウンド
◆アシスト
#13山田謙治8アシスト
◆ブロックショット
#0ジャマリ・トレイラー5ブロック
香川ファイブアローズ
◆得点
#2レジナルド・ウォーレン 17得点
#テレンス・ウッドベリー17得点
◆リバウンド
#2レジナルド・ウォーレン12リバウンド
広島ドラゴンフライズ・尺野将太ヘッドコーチ
ディフェンスを40分間持続し、各クォーター10点台に抑えられた。相手のオフェンスの起点がウォーレン選手とウッドベリー選手、木村選手になる。そこをどう守るかがこの2試合の課題だと思う。明日も良いディフェンスをし、外国籍選手の得点を抑え一つ一つ勝ち星を重ねていきたい。
広島ドラゴンフライズ・ジャマリ・トレイラー
まず開幕5連勝については練習からハードにやっている結果だと思う。だがシーズンは長いので、全員で戦い抜きたい。自分個人に関してはもう少しアグレッシブに行けた部分がある。明日はそういったところを修正していきたい。
会見でチームワークの良さについて語るジャマリ・トレイラー
広島ドラゴンフライズ・田中成也
各クォーターで20点以上取られていないところからディフェンスの良いチームだと実感はしている。ただ、もっと削れる失点はあると思う。その部分を詰めていき、もっと良いチームにしていかなければならない。そこがB2優勝に繋がるので目指していきたい。
香川ファイブアロース・衛藤晃平ヘッドコーチ
広島の強みはリバウンドの部分にあると思う。第3クォーターでリバウンドからリズムを作られてしまった。リバウンドの部分でイニシアチブがある相手に対して、ターンオーバーをしてしまうと広島のペースになってしまった。そこが今日のゲームの勝敗を分けた。明日はターンオーバーを減らすことが大切になる。どういうシチュエーションでミスが起きたのかチームで持ち帰り修正をしたい。