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2018年12月09日
編集部

西宮ストークスの秘密兵器に苦杯…の広島ドラゴンフライズ首位陥落、中2日で絶対負けられない熊本ヴォルターズ戦

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山田謙治
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ゴール下を固めるブラッドリー・ウォルドーを振り切りにかかる#13山田謙治(トップ画像)

広島ドラゴンフライズは12月9日、広島サンプラザホールで西宮ストークスと対戦、61-90で大敗した。

この結果、この日、香川ファイブアローズに95-93で競り勝った熊本ヴォルターズに16勝5敗で並ばれた広島ドラゴンフライズは、直接対決での成績(0勝1敗)により、今季初めて首位の座を最大のライバルチームである熊本ヴォルターズに明け渡した。

なお広島ドラゴンフライズのこの日の得失点差-29での敗戦は今季ワースト。

B2 第11節 GAME2
広島ドラゴンフライズ61-90 西宮ストークス
1Q:22-20
2Q:12-22
3Q:14-23
4Q:13-25
入場者数:3,127人
対戦成績:16勝5敗

【スターター】
広島:#0ジャマリ・トレイラー、#2朝山正悟、#3岡本飛竜、#12エリック・トンプソン、#24田中成也

西宮:#00ブラッドリー・ウォルドー、#2ドゥレイロン・バーンズ、#3松崎賢人、#9谷直樹、#13道原紀晃

 

試合後、3127人を集めたスタンドに向けて、尺野将太ヘッドコーチがマイクを手に呼びかけた。

「必ず熊本さんに勝って、来週また地区首位で福山開催(金沢武士団戦)を迎えたいと思います」

開幕から「勝敗」より「ゲーム内容」を第一としてきた同ヘッドコーチが、珍しく”勝ち”にこだわる”宣言”をした。それだけ西宮ストークス相手の GAME2に負けたことが大きなインパクトになったのだろう。

前半を終えて34-42。8点リードされ後半へ。8点のビハインドは今季の”実績”からすれば射程圏内のはずだった。

しかし、第3クォーターに入ると「相手の気迫」「出だしの部分での攻防」に圧倒される、という尺野ドラゴンフライズでは、これまでなかった展開に…

あっとう間に14点差をつけられ、その後も差は縮まらず17点差で最終クォーターへ。さらにリードを広げられてゲーム終了。第1クォーターで22得点したあとは12、14、13得点と攻撃が繋がらないまま、今季2度目に少ない61得点に止まった。

前日のゲーム後の会見で「きょうの敗戦を受けあすはどんな準備をするのか?」と問われた西宮ストークスのミオドラグ・ライコビッチヘッドコーチは「何の準備でしょうか?我々はもう準備を終えて広島にやってきました」と思慮深そうなキャラを前面に押し出して返答していた。その”答え”は12月6日に獲得を発表したばかりの新外国人、208センチ、130キロの巨漢、ブラッドリー・ウォルド―の起用だった。

前日のGAME1で34:34コートに立った#00ランディー・ホワイト(203センチ、127キロ)に替わってこの日、チーム最長の38:03コートに立ち続けた。結果は両チーム最多のトータルリバウンド12、要警戒の道原紀晃19得点に次ぐ17得点で攻守の軸となった。

相手の”秘密兵器”にかき回された格好の尺野将太ヘッドコーチは次のように振り返った。

「00番については多少、情報を持ってて準備はしていたのですけど、実際にやってみて、あそこの攻防でうちがアドバンテージを取れずに、相手にいいプレーをさせてそこが起点になって、ペイントをどんどんアタックされてしまい、そこからオフェンスでリズムが作れずに、ターンオーバーが続いてしまって、ほんとに終始リズムが作りきれない試合だったかなと思います」

そしてまた会見の席で、もう一度こう繰り返した。

「30点負けていても、声援を送ってくれるファンの方が3000人以上来ている中だったので、声援を裏切らないように、自分たちで下を向かないように、水曜日の熊本戦で捕り返して来週の福山開催のホームで、もう一度ファンのみなさんの前でしっかり勝ち切る、いいゲームをしっかり見せられるように頑張っていきたいと思います」

中2日で対戦する熊本ヴォルターズには10月24日(水)のホーム(東区スポーツセンター)で延長の末、76-82で敗れている。これが今季、初黒星…

B2優勝を目指すなら、熊本を叩いて福山へ…はリーグ戦の3分の1を消化した時点での大きな分岐点になる可能性もある。

広島ドラゴンフライズ
GAME1では3P成功1度に封じた#13道原紀晃には3Pを3度、2Pも4度沈められた

西宮ストークス
#00ブラッドリー・ウォルドーには#0ジャマリ・トレイラーvs#12エリック・トンプソン&#0ジャマリ・トレイラー

尺野将太
ゲーム後に”熊本撃破”をスタンドに近う尺野将太ヘッドコーチ

【主なスタッツ】
広島ドラゴンフライズ
◆得点
#0ジャマリ・トレイラー  21点
#2朝山正悟16点
◆リバウンド
#0ジャマリ・トレイラー10リバウンド
#12エリック・トンプソン7リバウンド
◆アシスト
#24田中成也5アシスト

西宮ストークス
◆得点
#13道原紀晃19点
#00ブラッドリー・ウォルド―17点
#2ドゥレイロン・バーンズ13点
#35内藤健太13点
◆リバウンド
#33ランディー・ホワイト13リバウンド
◆アシスト
#2ドゥレイロン・バーンズ6アシスト

広島ドラゴンフライズ・朝山正悟キャプテン
「後半初めに一気に持っていかれた。全体を見ると個々で狙い過ぎている。このチームの強みだったり相手が嫌がることを徹底していきたい。そこをチームの共通理解としてやっていかないと改善は難しい。熊本戦まで大きく修正し臨む時間はないので各々が自分の役割をしっかりと理解しなければならない」

西宮ストークス・☆ミオドラグ・ライコビッチヘッドコーチ
「昨日より良いゲームになった。昨日と同じだけのエナジーで自分達のルールにしたがりプレーが出来ていた。ディフェンスの強度という部分で選手たちに高いレベルを求めていきたい。プレーオフに進もうと思えば、きょうのようなレベルのディフェンスを毎試合続けていかなければならない」

西宮ストークス
西宮ストークスのミオドラグ・ライコビッチヘッドコーチ

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