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横内コーチ（左）と森保監督は今も昔も一心同体…（トップ画像）

AFCアジア杯UAE2019（  ドバイ、アルマクトゥームスタジアム、１月２４日午後５時キックオフ、日本時間午後１０時）

決勝トーナメント（ノックアウトステージ）初戦のサウジアラビア（E組2位）戦に１－０で勝利した日本（F組1位）は中2日でベトナム（D組3位）と対戦。1－0で勝って4度目の優勝を果たした2011年以来２大会ぶりにベスト4に進んだ。

前日の会見で森保一監督「スタメンのことについてはなかなかお答えできないので、みなさんの予想でということでお願いします」としていた注目のピッチには…

GK権田修一 （サガン鳥栖）
DF酒井宏樹（マルセイユ）
DF冨安健洋（シントトロイデン）
DF吉田麻也 Cap.（サウサンプトン）
DF長友佑都（ガラタサライ）
MF遠藤 航 （シントトロイデン）
MF柴崎 岳（ヘタフェ）
MF堂安 律 （フローニンゲン）
MF南野拓実（ザルツブルク）
MF原口元気 （ハノーファー）
FW北川航也（清水エスパルス）

…の面々。前回と入れ替わったのは累積警告で出場停止のFW武藤嘉紀（ニューカッスル）のところだけだった。

選手交代は後半27分に北川航也から9日のトルクメニスタン戦以来となる大迫勇也（ブレーメン）、後半34分に原口元気から乾 貴士（ベティス）、後半44分に南野拓実から塩谷 司（アル・アイン）

試合は5バック気味にゴール前を固める相手を前にして日本はなかなかいい場面を作れない流れに。「ゴールデン・ドラゴンズ」の愛称で知られるタイは確かに竜のごとく昇り行く勢いを有しており、また顔面クリアを何度も見せるなど体を張ったプレーも迫力があった。

ボールを保持しても流れの中から崩しが効かない日本は前半24分、柴崎岳のＣＫを吉田麻也が頭で決めて先制…

サウジアラビア戦では前半２０分の左ＣＫ（キッカー柴崎 岳）を冨安健洋が頭で叩き込みこれが決勝点となったのだが…

けっきょく前半は日本がシュート5本、ベトナムは6本。ボール支配率70パーセントの日本は、時折り繰り出す相手の鋭い攻めにあわや…という危ない場面にも直面しながら何とかクリア。すると０－０のまま迎えた後半7分、原口元気からのスルーパスに反応した堂安律がPA内に入り加速しかけたところで転倒。相手の足にひっかけられたようだったが、しかしＰＫはなし。

ところがその2分後、ベトナムが最初の選手交代をしたタイミングでまたビデオ・アシスタント・レフェリーでの確認となり、今度はＰＫに。これを後半12分に堂安律が確実に決めてこれが決勝点になった。

終わってみればＰＫ1本の1点だけ。この試合ではこれまで以上に森保一監督が横内昭展コーチと言葉を交わすシーンが増えた。

ＵＡＥに乗り込んで、森保ジャパン初の公式戦のスコアは…
３－２
１－０
２－１
１－０
そして１－０と全部1点差。

どちらに転んでもおかしくないゲームを全部モノにする逞しさ、老獪さ。「相談して意見が異なれば横内さんの考えを尊重することが多い」という森保一監督にとっての、サンフレッチェ広島時代からの参謀役の存在は大きい。

大舞台になるほどに大事な決断を迫られる代表スタッフにとっても、身を削るような戦いの日々が続く。そして、悲願まであとふたつ…