画像は広島退団後にファンとの交流イベントに出席した梵
カープファンに惜しまれながら広島を去った社会人野球エイジェックの梵英心選手兼コーチが10月11日、引退を発表した。所属するマネジメント会社RIGHTS.(東京都千代田区、代表取締役社長 中尾 裕希)が明らかにした。
今後は未定。社会人の舞台でさらに活躍の場を探ることも可能だが、地元広島に戻ってくる可能性もある。
梵英心選手兼コーチのコメント
この度、私事ではございますが、2019年10月11日をもちまして現役を引退することを決めました。2018から19シーズンはお世話になった社会人野球に恩返ししたいという思いで、エイジェック硬式野球部で選手兼コーチとして活動してきました。
新しい環境で新しい出会いもあり、今まで以上にやりがいを感じながらプレーをしてきましたが、現在のチームメイト、これから野球の環境を求めてくる選手のため、プレイヤーとして「区切り」をつけようと決めました。
今まで支えていただきました、ファンの皆様、球団関係者の皆様、各チームでの戦友には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
梵は三次高校で甲子園を目指して活躍。地元では評判の選手となり駒沢大学に進学。日産自動車で俊足好打の内野手としての存在感を高め、2005年の大学・社会人ドラフト3巡目で広島に入団した。
実家がお寺で2006年に新人王を獲得すると当時のマーティー・ブラウン監督が「家庭訪問」した話は有名。
2010年には全144試合に出場して43盗塁で盗塁王、ゴールデングラブ賞。
2013年には当時の野村監督の下での初のクライマックスシリーズ出場に貢献した。
2015年、緒方監督の1年目のシーズン、開幕戦スタメン六番・サードだった梵は9月24日に6年ぶり打撃不振などを理由に二軍降格。その時点で96試合に出場して打率2割3分7厘、6本塁打、27打点。11試合続けてスタメンを外れていた。
この頃のサードは、小窪、安部、それに堂林もスタメンで起用され、まるで先が見えない状況。選手会長2年目の梵が緒方監督の起用方針などに対して何らかのアクションを起こしたことは容易に想像できる。
梵は2016年、一軍わずか7試合9打数無安打。2017年は一軍ゼロでオフに自由契約となり活動の場を広島から栃木県小山市に移していた。(ひろスポ!・田辺一球)
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