画像はひろスポ!取材班に笑顔でポーズを決める工事関係者
広島の新たなランドマーク、エディオンピースウイング広島は12月28日に「完成」、指定管理者となっているサンフレッチェ広島へ、広島市から引き渡されます。
夏場を過ぎたころから、建設現場では昼夜を問わず、工事が急ピッチで進められてきました。
ひろスポ!では12月26日午後、現場を見て回りました。
その途中、「かなりの突貫工事になりましたね」という意地悪な問いかけ(言う必要ある?)に対して、視察に訪れた関係者の一団にはさらっとかわされ、また笑顔でポーズを返されたりもしました。(トップ画像)
広島といえば新球場、マツダスタジアム。1994年の広島アジア大会開催のころにも新球場建設の機運が高まったにもかかわらず、けっきょくカープ消滅の危機に直面した2004年の球界再編を経て、そこからイッキに話がまとまり、2009年春にはマツダスタジアム供用開始となりました。
しかし当初から計画されていたJR広島駅とマツダスタジアムを繋ぐ、高架式歩行者専用デッキは未だ、工事中という状況です。
新サッカースタジアム構想も散々、Jリーグ誕生の1993年ごろから散々遠回りした挙句、2019年2月6日、広島商工会議所の深山英樹会頭(当時)、湯崎英彦知事、松井一実市長、サンフレッチェ広島の久保允誉会長によるトップ会談で、建設候補地を中央公園広場に絞り込まれました。そこから5年という、おそらく最短期間で夢を実現させました。
当初、ひろスポ!では新スタジアムへのアクセス整備には、相当の年月がかかるものと考えていましたが、歩行者専用の高架通路もほぼ完成しています。広島も”本気”を出してやればできる!ということが証明されました。
それではエディオンピースウイング広島とその周辺の今の様子を見てみましょう!
スタジアムの東側から、西側を望むと、スタジアムすぐ南(画像右)を走る城南通りの先などに高層ビルが確認できる、さすが日本初のマチナカスタジアムという風景です。
スタジアム南西角、スタジアム建設前にあった車道は一時、廃止されることになっていましたが、画像のように”イキ”になっています。ただし、一般車両はもう通れません。
城南通りを西側から見るとこんな感じ、歩行者道が狭い…もう時間がないから安全管理もアバウト?なのかも…
城南通り歩行者用通路から見たエディオンピースウイング広島南側、案内表示も設置され始めています。スタジアム建設にあたっては多くの専門家が「いかに回遊性を高めるか、そのためにはいかに案内表示を工夫するか」も提言しました。
フロア案内です、楽しみです!
子どもたちの夢の空間…基町アパート群居住のみなさんにとっても有意義なものであって欲しいと心底そう思います…散々振り回された訳ですから…
南西角から見上げる「ピースウイング」
引いて撮影するとこうなります。
南西角からは中がチラ見できます。
スタジアムを北東角から撮影するとこうなります。手前の舗装道はおそらく本チャンなのでしょう、すでに案内が下の画像のように掲示されています。
この作業は新たに基町アパート群と城南通り側を結ぶ通路を作るためのものでしょう。通路は最初、この広大な「広場」のほぼ中央に設置されてましたが、工事の関係でだんだんスタジアム側に移動してきました。
東面にあるスタジアム名表示、マツダスタジアムに比べるとずいぶん本格的なものになっています、だいたい建設費がぜんぜん違いますから…「90億円」でできるはずもないのにいまだ「90億円で作った」ということになっているマツダスタジアムと、今のところ事業費285億7000万円(当初予定は271億円)のエディオンピースウイング広島…
スタジアム東側を撮影して180度振り返ると…2024年夏オープンの広場エリア、本格工事前…NTT都市開発株式会社、株式会社エディオン、株式会社RCC文化センターなど10社による”仕掛け”ですが、だいたい大きな音は出せないし、いろいろ問題もあります。それはまたの機会に…
画像奥に広島城天守閣(右)や基町高層アパート(左)が確認できます。広島城側とスタジアムを結ぶ歩行者通路を城北通り川から撮影しました。
その歩行者通路が現在、工事中の広場まで伸びて、この画像のようにループを描いて地上レベルに到達します。きっと子供たちが走り回るのでしょうね、例え「禁止」になっても…私が6歳なら絶対走ります…なのでソフトタイプの足元にして欲しいのですが…
マツダスタジアムのコンコースなんて雨で濡れて、子どももしょっちゅうコケてますから…
上の画像の歩行者通路を反対側、南側から撮影するとこうなります。傾斜はきついのか?緩やかなのか?この画像で言うと左から右へ、スタジアムに向かう東西軸です。
こちらは南北軸の歩行者通路、広島グリーンアリーナや原爆ドームと結ばれます。
城北通り川から見た南北アクセス軸です、地下道でのアクセスも可能ですが、生活道路としての利用が長らく続いており、自転車も多いため、高架歩道が主となります。画像左端は広島ドラゴンフライズがBプレミアスタートに伴い使用する広島グリーンアリーナ、要するにこの地にサンフレッチェ広島と広島ドラゴンフライズが”集結”します。それってすごくないですか?
(ひろスポ!広島スポーツ100年取材班&田辺一球)