画像左はアンジュヴィオレ広島クラブ旗
アンジュヴィオレ広島の運営母体である特定非営利活動法人 広島横川スポーツ・カルチャークラブ(水戸川旭 理事長)では9月4日、臨時総会を開く。
アンジュヴィオレ広島は8月23日、広島スタジアム(広島市西区)であった2020プレナスチャレンジリーグ開幕戦で白星発進した。
今季はコロナの影響で4月開幕が大幅に遅れ、大会方式も変更された。
チャレンジリーグはEASTとWESTに各6チームが所属。アンジュヴィオレ広島はWEST。6チームによる3回戦総当たりから2回戦総当たりに試合数が減らされた。
だが何と言っても一番大きいのはこのリーグ戦が2021年秋に新たに女子プロリーグとしてスタートするWEリーグに”直接”繋がっていないこと、だ。
これまで、チャレンジリーグ~なでしこリーグ2部~なでしこリーグ1部という昇降格システムの下で行われてきたリーグ運営はWEリーグの誕生で一新される。
WEリーグでは7月末までに全国から参加希望団体を募り、17団体の申請があったと発表した。その中にはサンフレッチェ広島も名を連ね、さらに広島からはディアヴォロッソ広島も申請した。
ところが県内女子サッカーリーグ参加団体としては一番の実績を積んできたアンジュヴィオレ広島は申請しなかった。
アンジュヴィオレ広島では8月のリモート(無観客)開幕戦開催にあたり、リモートライブ配信ほか開幕戦に必要な費用について広く募集を呼び掛け多くの賛同を得た。
それだけ多くのサポーターやボランティアのみなさん、地域住民らによって支えられていることになる。
一方で昨季終了後には10数人もの選手がクラブを去る事態となった。またWEリーグの件で7月14日付の中国新聞が「女子”WEリーグ”参入へ サンフレ」の見出しで報じたニュースの中でアンジュヴィオレ広島との「連携も検討」したが「単独でチームを作ることを選んだ」と報じた。これを受け、アンジュヴィオレ広島はオフィシャルサイトで状況を説明するというバタバタぶりだった。
WEリーグについてはまだはっきりしないことが多いが、10チームでスタートするのではないか?と言われている。
また参加を申請した17の団体名もほどなく発表される可能性がある。その後、10団体に絞り込まれるのだろう。
WEリーグとは別に、なでしこリーグも存続する。1部は12チームとなりそう。
さらにその下になでしこ2部で希望する団体をここに集める。
WEリーグに申請していないアンジュヴィオレ広島が仮に今季のチャレンジリーグで1位になれば、なでしこ1部参入の道も拓けてくるかもしれない。
ただ、そうした組織図やシステムについて明文化されたものは出されていない。
こうした状況も踏まえて、アンジュヴィオレ広島の今後をどうするのか?それを広島横川スポーツ・カルチャークラブの臨時総会ではチームの将来像も含めて詰めることになる。
ひろスタ特命取材班
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