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2020年12月01日
編集部

Jリーグ経営危機、Bリーグも赤字続出…という中にあって福山シティFCとトップスポンサー契約したSHIFTの丹下社長は「今までの慣例とか慣習を壊さないと…」

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福山シティFC
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株式会社SHIFTの丹下大社長(右)と福山シティフットボールクラブの岡本佳大代表

 

Bリーグは11月30日、東京都内で2019-20年シーズンのクラブ決算を発表した。

B1とB2、それぞfれ18クラブずつの計36クラブで過去最多となる22クラブが赤字となった。

さらにそのうち11クラブが債務超過だった。

B1では9クラブが赤字。 宇都宮ブレックス、千葉ジェッツ、川崎ブレイブサンダース、大阪エヴェッサなどの”錚々たる顔ぶれがそこに名を連ねている。

さらに宇都宮ブレックスは横浜ビー・コルセアーズ、新潟アルビレックスBBとともに債務超過となった。

BリーグのビジネスモデルはJリーグで、そのJリーグもコロナ禍の逆風の中にある。

 

広島県社会人リーグ1部の福山シティFCは、先ごろソフトウェアの品質保証の専門企業SHIFTトップスポンサー契約を結んだ。同社の創業者である丹下大代表取締役社長の存在はすでに世界的にも知れ渡るものとなっているが、実は高校時代には福山市に隣接する府中市の府中高校で、1年中サッカーボールを蹴っていたという。

丹下氏の下にはJリーグ、そしてBリーグの関係者などから様々な情報や依頼が届く。

丹下氏は今のJリーグ、Bリーグの在り方に警鐘を鳴らし、それ故、福山シティFCでは他にはない展開を見据えるとともに次のように話ている。

 

丹下氏の話(一部を抜粋)

自分は経営をやっていてけっこう思うところがあるんですけれども、お金のない中でいい人を集めるのはすごく難しいんですね。そういった意味では(福山シティFC)はJリーグの選手に引けを取らないくらいの選手を熱意だけで集めていることがすごいことだと思います。

当然、経営者なのでPL(損益計算書)とかいろいろ聞くのですが、けっこう厳しいなと。ただ、僕のところにも友だちとかから…まあメルカリさんが鹿島アントラーズのオーナーになってますけど、いろいろな情報が入ります。選手の給料とか運営の仕方とか。あとはB1のことも、です。

そういう中での運営方法には自分としてすごく思うことがあってですね、せっかく(福山に)新しくクラブを作るのであれば今までのやり方じゃない、でもしっかりとした経営基盤を築いてやる方がいいだろうなと思って、それができるのが(福山シティフットボールクラブ代表の)岡本さんだと感じて、あとは時間かけて一緒にやりますか、という心境になれました。

SHIFTのロゴには「その常識、変えてみせる」とあるんですが、もともとITの中でもかなり規制とか慣習とかあったのでそういう部分を取り壊して何とか今、売上450億ぐらい、従業員も5000人ぐらい、時価総額もおかげさまで4500億ぐらいありまして、心から思うのは、今までの慣例とか慣習を壊さないと日本で一番にはなれない。僕らの業界だと断トツ僕らが一番なんです。だから(福山シティFCがJリーグを目指す中で)折れる部分はあっても自分が正しいと思うことを貫き通すとか…

経営者なので、いろいろJ1のチームのことを見たりするんですけど、スポンサーになっておいてこう言うのも何なんですけどスポンサーだけに頼っちゃう運営はけっこうきついなと正直思っています。

そこはやっぱりファンをちゃんと掴むとか、当然ながらひとりひとりの方を大切にしながら、可処分所得、可処分時間が多い世の中なので、みなさんペットやゲームや自分の子どもたちにお金を使う中でそれをどういうふうに取り込んでいくかがすごい重要で、そういった意味では、僕はサッカーではまずスクールから足元を固めた方がいいと思っています。

そこが固まると、広島県以外のところで学びたいというサッカーの優秀層を取り込むことができ、基盤がしっかりするとそこからの派生がすごく大きいと思っています。

選手は平たく言えばインディーズバンドみたいにみんなが応援するものなので、もっともっと選手がどういう風な体験をしてどうサッカーで頑張ってきたか?どういう思いで福山シティFCにいるのか?今後どうしていきたいのか?滲み出る人間力をもっと公開すべきで、それを見ることによって多くのファンを引き付けられるように…

あとは素人の人がさっと見た時に面白いと思えるかどうかです。プロレスや競馬もですが実況中継が面白いかどうか?僕らの時代の(Jリーグ誕生時のヴェルディ川崎の)松木監督みたいにもうちょっとテンションが高まるやり方が必要で、そうなると感情がのめり込みます。もっとファンサービスはやれることはやった方がいい。ツイッター、インスグラムもありますが、もっともっと鮮明に出した方がいい。みんなが応援したくなるようなストーリーをですね。

DeNAがうまいのはタダで横浜中の小学校に帽子を配ったんですね。帽子をもらえば観に行きたくなる。行ったら行ったでファンになる。試合を生で観れば感動するのでそこからファン化していく。それが生活の中の一部となり、県外からも来てもらうというのがまずひとつあると思います。

スポンサーに頼っちゃうと、コロナで全部なくなってしまいますから…やっぱりストレートに言うと顧客単価。例えばJリーグだけに月10万円使える人をどれだけ増やすか?ほんとに趣味がそこに集中したら使う人がいるかもしれません。チャンスはある。マスに広げる指向が間違っていると思うんです。広告はマス。サッカーは地上波でもやらない。だからたくさんお金を使って幸せになっていただけるように…。スポーツ、アート、パトロン文化で誰かがドーンとお金を出して終わりと思っているとことろが僕は変だなと思うんですよ。

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