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2021年07月16日
編集部

バッハ会長と原爆ドームと「キャンセル東京五輪!」デモ隊vs広島県警と”ぼったくり”より酷い”ろくでなし”の称号?と…

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「CANCEL THE TOKYO OLYMPICS NOW!」の文字がバッハ会長が献花する原爆慰霊碑側に向けられている、また抗議活動の取材で海外メディアの姿も確認できる。

 

バッハ
広島県警とデモ隊の位置関係、画像手前側が公園内立ち入り禁止区域

バッハ
原爆ドームとデモ隊vs県警の位置関係、県外の読者に対しては以上、3枚がないとこの日の騒動のイメージが沸かない

 

国際オリンピック委員会のバッハ会長が7月16日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。1994年に広島アジア大会を開催、広島東洋カープもサンフレッチェ広島もある広島はスポーツ文化都市だが、東京五輪開幕を7日後に控えて今の広島に五輪の熱気はない。

 

“熱気”どころか“嫌気”の方をマスメディアにクローズアップされる始末…

 

 

例えば朝日新聞デジタルは素早くバッハ会長の訪問に合わせすぐそばで抗議デモがあり「CANCEL THE TOKYO OLYMPICS」などと書いたプラカードを掲げて練り歩き、バッハ会長が献花している最中も「バッハは帰れ」「平和を利用するな」などの声を上げたと報じた。また、原爆ドーム前でも「被爆地を利用するな」「どこが平和の祭典だ」などのプラカードなどを掲げたデモがあったと伝えた。

 

東スポWEBはもっと辛らつな書き出し。「平和の象徴が地元市民の怒号に包まれた」から記事は始まる。そして「広島を利用した〝平和アピール〟に対して地元有志がデモを敢行し、怒りの声を上げた」とした。そしてデモのあった地点の「背景には原爆ドームがそびえ立つ。公園内は立ち入り禁止となったため、できる限り至近から市民は訴えかけた」と伝えた。

 

広島人の“我々”からすれば原爆ドームに対して“そびえ立つ”の表現は使わない。が、県外の記者らの目には(もし初めてなら特に)そう見えたかもしれない。

 

ひろスポ!広島スポーツ100年取材班ではデモ隊と原爆ドームを一枚のカットにも収めておいた。記念すべきIOC会長の平和の地への訪問が広島の“黒歴史”になる、と予想してのことだ。

 

 

バッハ会長の広島訪問に対して無関心な市民・県民も多いだろう。一方で違和感を抱く市民もこれまた多いはずだ。「平和を利用している」との懸念が非常に高まっている。これまで知り得る範囲でバッハ会長が「核廃絶」を口にしたのを見聞きしたことがない。さらに夫人が中国国籍だということもあってか?来日後の挨拶の中で「ジャパニーズ」と「チャイニーズ」を言い違えた。

 

バッハ
献花するバッハ会長、画像奥側はメディア取材指定位置

バッハ
平和記念公園に到着した一行、画像の右中ほどに橋本聖子会長の姿も確認できる

 

 

広島スポーツ100年取材班からすれば「習近平がバッハを使って五輪を利用している」としか思えない。

 

ドイツは中国に対して厳しい態度を取らないスタンスだから、利用されやすい。それとは別次元の話ではあるが、ドイツ人男性にとって日本、タイその他アジア圏の女性は結婚相手として“大人気”だ。もしバッハ会長夫人が日本国籍なら、それがさらに広島だったり長崎出身であれば、話はぜんぜん違っていただろうに…

 

平和記念公園では5月18日に聖火リレーがあったが、この時も今回同様、クローズドされた空間でのイベントになり市民の目に生の姿が触れることはなかった。

 

「中止だ、中止!」AKIRAの「ネオ東京」とぼったくり男爵と被爆壊滅から復興を遂げた広島の75年間と… | 【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア (hirospo.com)
(2021年5月18日掲載)

 

トーチ
まったく人気のない東京2020オフィシャルショップ広島店

 

ひろスポ!ではすでに取り上げたネタ(上記記事参照)だが、1964年、前回の東京五輪前に広島に聖火がやってきた時と比べるとあまりに状況が違い過ぎる。今の広島市内には東京五輪パラリンピックを身近に感じることのできる場所やアイコンがほとんどない。

 

また、あったとしてもその無関心度は徹底している。

 

聖火リレーで使われるトーチの展示が3月にJR広島駅の目の前のビックカメラ広島駅前店内「東京2020オフィシャルショップ広島店」であったが何度行っても見学者はゼロ、オフィシャルショップの担当者もゼロ。ただレジが置いてあるだけだった。

 

 

今回のバッハ会長の広島訪問では東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長も同伴した。一行を出迎えたのは湯崎英彦知事、県議会の中本隆志議長、広島市議会の山田春男議長らだったが、松井一実広島市長は急きょ「黒い雨」原告全員勝訴(14日)を受け田村憲久厚生労働相に会うため上京、出迎えをキャンセルした。

 

これもまた不思議な話で、まず電話でもしておいて日程を調整して上京すればいいようなものだが、よほどバッハ会長を出迎えたくない理由でもあったのか?

 

トップの市長でこの”冷遇”感だから、広島市民のバッハ支持率はいかほどか?マスメディアは調査した方がいい。この日、時事通信が発表したバッハ会長とともに五輪開催に突っ走る菅内閣の支持率は、政権発足後、初の20パーセント台まで落ち込んだ。

 

 

ところでワシントン・ポスト紙のコラムで“ぼったくり男爵”と命名されたバッハ会長の任期は2025年8月まで。日本を踏み台にして?中国との関係を強固なものとしてプレミアム付き“ぼったくり”男爵を目指しているのであれば、まさに広島は利用されただけ、となる。

 

ひろスタ特命取材班も何かいい呼び名はないか?と考えかけた。バッハは「小川」の意味なので「やあれよ、やれよとささやきながら」の替え歌でも、と思ったがバカバカしくなってきた。

 

けっきょく、はっぱ六十四、バッハろくでなし…ぐらいしか浮かばなかった…

 

 

 

今から125年前に第1回のアテネ五輪が開催され、その後広島は過去100年の歴史の中でスポーツ王国と呼ばれた時代を含めて世界と渡り合うアスリートを数多く輩出してきた。

 

その数々の“物語”に今回のバッハ会長の広島訪問はうまく繋がらない。

 

最大限に厳しい言い方をすれば広島を愚弄していないか?

 

 

さらに大胆な予測をすればこの先、バッハ会長が金銭問題、女性問題、その他スキャンダル発覚で吊るし上げに遭うという可能性もゼロではないのである、この調子だと…

 

ひろスポ!広島スポーツ100年取材班&田辺一球

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