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2021年09月12日
編集部

WEリーグ開幕!直前インタビューでサンフレッチェ広島レジーナ中村監督が語ったこと…

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中村伸
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画像はWEリーグ開幕を目前に控えた中村伸監督、手前は立花葉

 

サンフレッチェ広島レジーナが9月12日、いよいよWEリーグ開幕の日を迎えた。

 

 

 

広島県Twitter…本日(9/12)国内初の女子プロサッカーリーグいよいよ開幕!】初代 #WEリーグ 女王の座を目指す #サンフレッチェ広島レジーナ !選手の皆さん、広島のスポーツ史に新たな歴史を刻んでください!活躍を期待しています。

 

 

松原志保Twitter…いよいよ明日 WEリーグが開幕します!!! 今の自分がチームのためにできることを 楽しみながら、全力で闘います口を開けて笑っている顔こぶし 応援よろしくお願いしますクマの顔紫のハート

 

 

塩田満彩Twitter…ついに明日!!歴史的なこの瞬間を迎えられる事が 嬉しくて楽しみで仕方ありません! ビデオカメラ レジーナらしくひたむきに前へ弓矢 応援よろしくお願いしますクマの顔紫のハート

 

 

木稲瑠那Twitter…いよいよ明日、WEリーグ開幕です! 今はまだ実感が湧いてないですが口を開けて冷や汗をかいた笑顔 チーム一丸となって頑張ります! 応援よろしくお願いします!

 

サンフレッチェ広島レジーナTwitter…いよいよ、明日!!マーク 日本初の女子プロサッカーリーグ 『WEリーグ』が開幕サッカーボール 明日の試合はアウェイ 四角囲みVSちふれASエルフェン埼玉 🏟熊谷スポーツ文化公園陸上競技場 サッカーボール17:00キックオフ 試合はDAZNとDAZNYouTubeにて配信されますビデオカメラ 皆さまの応援がチームの力になります!!マーク 応援よろしくお願いします深くお辞儀する女性

 

 

ひろスポ!では、中村伸監督に開幕2日前の練習後に話を聞いた。サンフレッチェ広島レジーナ、いよいよ日本サッカーの新たな夜明けを迎える…(ひろスポ!広島スポーツ100年取材班)

 

-文字通り「ゼロからのスタート」となったサンフレッチェ広島レジーナですが、最初にイメージされたチームの姿と、開幕2日前の今とではどのあたりが一番うまく仕上がりましたか?

 

 

中村 レジーナとして、どういうサッカーをするか?どういう形で攻撃しようか、どういう形で守備をしてそれを攻撃に繋げようかっていうところの共有する部分はほんと、増えてきているなぁという印象です。きょうの(11対11の開幕戦に備えた最終仕上げの)ゲームでも自分たちで、もっとここはああしよう、こうしようというコミュニケーションを多く取れるようになってきています。まだ、ぜんぜん精度やったり、引き出しの中身やったり増やしていかないといけない部分は当然やっていかないといけませんけれども、まあコツコツと積み上げる部分は増やしてこれたかな、という印象ではいます。

 

 

-地元で初めてのプレマッチ(5月22日、広島広域公園第一球技場でのジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦)の試合後、やはり「引き出し」の話をされていました。オフェンス、ディフェンス両面で合宿(鹿児島県指宿市で8月24日まで1週間)期間も含めて具体的に増えた部分は?

 

 

中村 特にプレシーズンを経てやっぱりある程度やれる部分と、危機感としてあるのはこっからどうやってゴールを奪っていこうかという部分なんですね。その形をどうやって増やしていくかってところは「やれる部分」と同時に感じたところやったんで、それ以降、キャンプも含めて攻撃の形っていうのはクオリティも含めて時間かけて取り組んできた部分でもあるんですけど…。(8月最後の)トレーニングマッチ※でも、そういうところは反応するところがかなり増えてきてるんで、いい形で引き出しを増やせてきているかなと…。

 

※トレーニングマッチ…8月29日、広島市西区の広島県総合グランドで県内3種チームの強豪、シーガル広島U-14と130分 (40分×2+50分)の練習マッチを行った。

試合結果

サンフレッチェ広島 6-0 シーガル広島U-14
1本目:1-0
2本目:2-0
3本目:3-0

 

得点経過

【1本目】28分:上野真実(1-0)
【2本目】24分:上野真実(2-0)
【2本目】39分:小川愛(3-0)
【3本目】12分:立花葉(4-0)
【3本目】32分:川島はるな(5-0)
【3本目】48分:齋原みず稀(6-0)

 

-11人の先発とバックアップ選手。いろいろな組み合わせがあり「11人を選ぶのは難しい」ともおしゃっています。その中にあっても前の3人、4人はきょうの練習でもある程度固定されていました。上野選手を中心とした攻撃で一番伸びてきたのはどういうところでしょうか。女子サッカーでは思わぬシュートが入ったりもします、シュートは打てば打つほどいい?

 

 

中村 最後の崩しのところの関わり方というか、そこらが増えてきたことで(選手起用の)選択肢は増えてきたかなという感じ方はしてます。相手のスキを突いて、ゴールを奪うのがサッカーの本質的なところですから当然、常日頃から意識して、シュートチャンスは逃さないように、っていうところ。そこは男子も女子も変わらないですけど。その中で、より一層こういう形でゴールを奪う、こういう形をトライしているよっていうのは、見てる人にも感じてもらえるところやと思うので、そういうところを…まあ、相手もいてのことなので、相手がこうきたらならこういう崩しで点取りたいな、というのは作っていきたいですね。

 

 

-一方、ディフェンスの方は、最初のころの対外試合も今もだいたい変わらないメンバーになっています。そのへんはスカウティングから一貫していてサンフレッチェ、さすがだなと思うのですが、守備のイメージはだいたい予想通り、でしょうか?

 

 

中村 ある程度、メンバーは変わってないけど常にフラットに見て、自分たちがスムーズに動くためには、あとはどの組合せにするかな、と。あとはこの相手やからこの組み合わせがいいな、というのは出てくると思うので、そのへんはうまく組み合わせながらメンバーを決めていこうと思ってます。まあ、ある程度同じメンバーで、でもだんだんすり合わせる部分というのは増えてくるんで、そういうところは攻撃と一緒で守備でもいろいろ引き出しが増えてきているかなと思います。

 

 

-最初に「コミュニケーション」とおっしゃいました。選手同士で互いに良さを引き出す、監督さんも選手の良さを引き出す。きょうの練習の最初、大阪人らしく笑いも取っていらっしゃいましたね。どのへんに気をつけて、いい表現がないのでこういう言い方もどうかと思いますけど「女子」指導を?

 

 

中村 コミュニケーションのところは、あのー、正直分からないことがまだまだ多いんで…(苦笑い)。あのう、スタートの段階でも選手に話をしたんですが、正直わからないこともあるから、いっしょによりいいものを作っていきたいから、たくさんしゃべりながら前に進んでいこうということでスタートしたのもあるんで、そういう部分も含めてコミュニケーションは取りながらやっていきたいというところと、こっちが思ってることと、選手が感じてやっていることを擦り合わせながらやっていきたいな、と。ああ、そういう考えを持ってたん?というのをこっちは吸収しながら、お互い新しい発見じゃないですけど、よりプラスアルファを作っていくためには必要かなーと思ってそういう方針でやっていけたらなと思います。

 

 

-プラスアルファ、のピッチ外の部分では広島の女性に元気を伝え、女性社会の先頭になりたいというWEリーグ、そしてクラブの目標もあります。

 

 

中村 新たなチームで注目してくれている方たちがたくさんいる、とお聞きしています。選手もいろいろなところで言ってますが、自分たちがプレーすることで元気や勇気をもらえた、と思ってもらいたいと。それが広島の活性化にも繋がると思いますし、身近なところではやっぱりサッカーやってる女の子たちのモチベーションになる、目指すべき存在になるというのが彼女たちと我々の役割というか責任ですから、まずはピッチでその姿をしっかり示しながらピッチ外でもいろいろ発信する役割を担っていかないといけないなと思います。

 

 

-大卒選手、百戦錬磨の選手、経歴も年齢もバラバラの女性たち。成長度はご覧になっていてどうお感じですか?

 

 

中村 直接、比べるのは難しいんですけど、同じカテゴリー、年齢でも男性、女性でちょっと今いる立ち位置が違ったり、これまでの過程も違うんで…。でも、接してみて、うちにいる選手たちはやっぱ、サッカー大好きですし、ほんとゼロから立ち上げるチームで自分たちがチームを作っていく、その中で自分も成長したんだっていう思いはほんと強く持って取り組んでくれているし、そういう覚悟もできているので。

 

そういう意味はで向き合い方がすごい純粋というか、真正面から向かって接してくれるんで、そういうところに関しては今までやってきたことを自分の持ち味としつつ、もっと吸収してもっとうまくなりたいっていう思いを持ってやってくれているんで、成長で言うとみんな驚かされてますね!はい。こういうこともできるんだ、とか、ああ気付くようになったなとか。ここまではみんなが右肩上がりで、個人としてもチームとしても積み上げてやってくれてるな、と感じています。…そりゃ、大したもんやなと思ってます、はい。

 

 

-監督ご自身も成長されていかないといけないんですけども、日本サッカーの新たな歴史を背負う40ウン歳の新たな挑戦、のご自身のご覚悟はどんなものでしょうか?

 

 

中村 覚悟としては、ほんとにもう、今までかかわってこなかった女子サッカーにかかわるってところが一番の覚悟で、はは…。はい、ほんとに真っ白な状態で飛び込んで来たんで…。女子サッカー…、オリンピックでもいろいろ言われましたけど、でも彼女たちは彼女たちでほんとに真摯にサッカーと向き合って、自分のことも当然そやけど女子サッカーのことを考えてきてくれてるから、その覚悟を背負って成功させなきゃアカン、WEリーグを成功させなきゃいけないなっていう思いはあります。

 

こうやって開幕が近づくにつれてよりそういう、下手なことできへんな、じゃないですけど見てくれてる人たちに楽しんでもらいたいです。まずは自分たちの選手が躍動するような環境を作ってあげたいですし、そういう方向にもっていかないといけない責任と覚悟はひしひしと感じ強くなっています。

 

中村伸(なかむら・しん)

1974年5月6日生まれ、47歳、東海大学付属仰星高等学校、同志社大学出身。

1997年、旧JFL(当時)所属のサガン鳥栖へ入団して中心的MFとして活躍。2000年までの4シーズンでチームのJ2昇格に貢献した。2001年、ベガルタ仙台に移籍。今度はチームのJ1昇格を後押しした。2002年末をもって現役引退。

2003年、ベガルタ仙台の育成組織のコーチに就任。2009年からはジュニアユース監督、2012年から手倉森誠監督率いるトップチームコーチに就任。2013年末の手倉森退任とともに退団して、2014年、仙台時代のチームメイトだった森保一率いるサンフレッチェ広島トップチームコーチに就任。 18、19年はヘッドコーチも務めた。

2020年はサンフレッチェ広島アカデミーコーチ兼日本サッカー協会ナショナルトレセンコーチ。

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