画像は新井カープのキーマン野間峻祥
4月2日 ●2-3 ヤクルト 神宮球場
通算3試合0勝3敗
13時30分開始・2時間52分、29,732人
相手先発 吉村5回5安打2失点
広島本塁打 デビッドソン1号①
一番セカンド菊池
二番ライト野間
三番センター秋山
四番ファーストマクブルーム
五番レフト西川
六番サードデビッドソン
七番キャッチャー坂倉
八番ショート小園
九番玉村5回92球3安打2失点
アドゥワH
ターリーH
松本●(1試合1敗)
新井vs高津。
広島県人なら、あるいはカープファンなら、そういう目でこの3連戦を楽しみにしていたのではないか?
2年連続のヤクルトリーグ優勝には、広島が大いに貢献してきた。
2021年は広島の8勝14敗3分け、2022年が同じく8勝16敗1分け。佐々岡vs高津では歯が立たなくなった。ならば新井さんで…
結果は広島から見て…
第1戦0対4、3安打(本塁打0)、被本塁打2、試合時間2時間37分、観衆29,714人
第2戦0対1、4安打(本塁打0)、被本塁打1、試合時間2時間30分、観衆29,705人
第3戦2対3、8安打(本塁打1)、被本塁打1、試合時間2時間52分、観衆29,732人
似たような数字が並んで3連敗。
この日の第3戦では2対2同点で迎えた八回に出番となった松本が、先頭の村上にフルカウントからホームラン性の打球を上げられた。
ライトの野間はフェンスにくっついてジャンプ!しかし風に戻された打球はたぶんジャンプせずとも捕れていたはずだ。
フェンスの上のネットで跳ね返る白球、確信歩きから激走に切り替える村上…
野間はというとボールが手につかず、さらに足を滑らせて最後はとんでもない方向に投げ返した。
記録は二塁打とエラー。でも、ヤクルトファンから見ればランニングホームランといっしょの価値だろう。
野間は新井監督の目指す野球の切り札の一枚だ。
だから、こんなことをやっていてはみんな困る。
二番に固定されているのは攻撃型の打線を目指すから。しかし第1戦3タコのあと第2戦も3タコのあと九回に代打を送られた。
この日も初回の無死一塁では初球を打ち上げてレフトファウルフライ(サインはたぶんエンドラン)、第2打席は空振り三振、第3打席は二死一塁で二ゴロ。
ヤクルトの先発はドラ1ルーキーの吉村。社会人・東芝で経験を積んできた相手ではあるが、9年目30歳の野間が3度の対戦でいいようにやられていてどうする…むしろ自滅気味か…
結果だけ見れば打てないことが守りにも響いた形になった。
新井監督はミスしようとしてミスするのではないから、と選手を責めようとはせず、次のプレー、次の日、次の打席を注視している。
そんな親心を裏切る訳にはいかない。
3年間でリーグ優勝2度、日本一1度の高津監督に挑んだ今回の3連戦の反省材料は、手痛い一発を打たれ過ぎなのことと、1点差ゲームでの勝負弱さ。
細かいところではスクイズも決められたし、山田ひとりに3度も二盗を決められた。打つ方ではブルペン陣からは1点も奪えなかった。
逆に言えばヤクルトは開幕3連戦からHやSがブルペン陣にどんどんつく、得意の形になった。
二週間後、マツダスタジアムで新井vs高津の第2ラウンドがある。早期に借金を返して”宿敵”を迎え撃つ態勢を整えたい。(ひろスポ!取材班&田辺一球)