広島は秋晴れのマツダスタジアムで午前10時30分過ぎからあすのレギュラーシーズン最終、巨人戦に向け全体練習を行った。ただし、台風が北上してきており、その進路も気になるところ…
…というのも予告先発は広島が前田健太、巨人が宮国。
前田は今シーズン、何度も先発登板で雨に見舞われ、その影響がモロに出て勝てていた試合を落としたことも一度や二度ではない…。
その代表例が9月3日の”前橋決戦”。ゲーム差2で迎えた巨人との直接対決第1戦を落とした翌日、前田は四回まで巨人打線を1安打に抑え1-0とリードして迎えた五回、突如として雨脚が非常に強まる中、4点を失い試合は2-4の逆転負けとなった。翌日も敗れた広島は3連敗を喫して、この時点で事実上、23年ぶりのリーグ優勝はなくなった。
この日の負けも足を引っ張り、前田はけっきょく投手タイトルと縁のないままシーズン最終戦の先発マウンドに上がる。
一方で打撃部門のタイトルには3選手が挑む。
37本塁打のエルドレッドはホームラン王当確であとは打点がどうか?現在、109打点の阪神・ゴメスに5点差の104打点。阪神はすでに全日程を終えており同着打点王の可能性を残す。
先ごろセカンドの補殺数プロ野球記録を更新した菊池はバットでも大記録に挑む。現在、186安打でヤクルト・山田の188安打に2本差。ただしヤクルトはあと2試合残しており、菊池が最多安打のタイトルを濃厚として144戦を終えるためには3、ないし4安打の固め打ちが必要になる。
丸はここまでセ・リーグダントツの98四球を選び出塁率・4187はヤクルト・バレティンに5毛差まで迫っている。
バレンティンはすでに帰国。この状況ではあまり考えるな、という方が無理な話だが本人は「最後までいつも通りやる」とコメント。イチロー打法の先導者でもあった新井打撃コーチと「力に頼らずスイングスピード重視と広角に打ち分ける」打法に取り組んでほぼ2年。巻いたタネが大きく実り、そして菊池も丸も”刈取りの時期”を迎えようとしている。
※カープナインの365日、その横顔を紹介し続けて14年。一日も休むことなく続く携帯サイト「田辺一球広島魂」より記事内容流用。「広島魂」コンテンツはそのほか、ファーム情報、独自の視点による速報、シーズンオフ情報、ファン同士の交流による毎試合ごとの「感動共有」「試合の反省」等々…
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