画像は上本、後方は野間
4月4日 〇6-3ヤクルト(マツダスタジアム)
ヤクルト 000 003 000・3
広 島 000 000 24X ・6
広島通算5試合3勝2敗
18時開始・3時間30分、22,072人
相手先発 高橋奎7回5安打2失点
広島本塁打 -
ヤクルト本塁打 -
広島登録抹消 △大瀬良
広島スタメン
一番センター野間
二番セカンド菊池
三番ショート小園
四番ファースト堂林
五番サード上本
六番レフト中村奨
七番キャッチャー曾澤
八番センター久保
九番ピッチャー大瀬良5回1/3、101球5安打3失点(自責3)
塹江
コルニエル
〇中崎(2試合1勝)
S栗林(3試合2S)
初球からゾーン勝負徹底のヤクルト先発、高橋奎の出来は上々。序盤からその球威に押され気味の広島打線は、四回、五回、六回と打球が外野に飛ばなくなった。
3点ビハインドで迎えた七回、先頭、小園の初球打ちは、途中出場したライト丸山和の思い切りのいいチャージに合ってライトフライ。
ここで堂林が詰まりながらもチーム4安打目となるレフト前ヒット。だが、高橋奎対策で五番に入った上本の打球は6・4・3完全にゲッツーコース…かと思った瞬間、ショート長岡が大きく弾いて一死二、三塁と一転、チャンスになった。
長岡は一、二回と3つ続けて好守連発!ゴロが飛んできたのはそれ以来だったのだが…
今季初スタメンの中村奨は浅い中飛でタッチアップできず。若手がダメならベテランがカバー。今季初スタメンマスクの曾澤がアウトハイの150キロを右打ち!打球は前進守備の丸山和の頭上を越えていき、2者生還で1点差に詰め寄った。
ここで打席にはプロ初スタメンの久保!は死球。
二死一、二塁となり球数100球を越えた高橋奎vs代打坂倉。148キロの低目の真っ直ぐに坂倉のバットが空を切り、高橋奎ガッツポーズ…
…この展開で流れは再びヤクルトサイドに?
そんな空気を変えたのが2試合続けて八回に価値あるヒットを放ってきた野間だった。この試合でもヤクルト二番手、清水からサード強襲の二塁打を放ち、菊池のバスターで三塁へ。小園の一ゴロで本塁に突っ込みアウトになったが、堂林が四球でつなぐと、上本がライト線に同点打を放った。
ベンチには秋山も控えており代打も考えられたが、試合前打撃練習できっちり捉えるバッティングができていた上本勝負!は吉と出た。
なおも一、三塁のチャンスで代打松山。ヤクルトは3人目の嘉弥真。ボールカウント1-1からのスライダーをファウルにした松山は4球目のスライダーを右手1本でライトへ…突っ込んできた丸山和はダイビングキャッチを試みたが、打球はその後ろへと抜けていき5対3勝ち越しに成功。松山は「一度相手の軌道を見たボールは打てますよ」という”達人”だ。続く矢野も嘉弥真から右前適時打。左対左の連打でヤクルト高津監督の継投プランを打ち砕いた。
お立ち台の松山「きょう、何とかヒーローになれたんで、一発目…鹿児島にいるばあちゃん、天国にいるじいちゃん、きょうオレやったよ!」
試合後の新井監督「高橋投手もテンポ良かったですし、ストライクも先行させてましたので、なかなか厳しいなと見てたんですけど、けっこう捉えた当たりが正面行ったのもありましたので、いつかワンチャンスで流れが来てくれと…、(曾澤は)さすがですね、高目の真っ直ぐをね、体の状態も今年彼いいですし頼りにしてます。松山さん、さすがですね~えーさすがです!矢野、崇司もそうですし、ベテランと中堅と若手が噛み合ったナイスゲームだったと思います」