画像はパンチ君こと矢野(髪型は変わります)
6月11日 〇2-1楽天(楽天モバイルパーク宮城)
広島 010 000 100 ・2
楽天 000 000 010 ・1
広島通算59試合31勝24敗4分け(首位キープ、2位阪神に3差)
18時開始・3時間27分、25,202人
相手先発 早川10回4安打無失点
広島本塁打 -
楽天本塁打 -
広島登録抹消 -
広島スタメン
一番センター秋山
二番ショート矢野
三番セカンド菊池
四番ライト末包
五番サード小園
六番ファースト堂林
七番DH石原
八番キャッチャー曾澤
九番レフト二俣
ピッチャー大瀬良7回111球7安打無失点
H島内
H栗林
H塹江
〇森浦(20試合1勝)
Sハーン(5試合1S)
短く握った矢野のバットが、楽天”二番手”の宋家豪の、低目のツーシームを捉えた。ゴロになるのを防ぐために、ヘッドを無理には返さなかった。それでも打球はライトへ…楽天モバイルパーク宮城のスタンドから悲鳴が上がり、楽天の交流戦初Vに待った!をかける決勝犠飛になった。
試合後、新井監督は「食らいついてもぎ取った1点」を喜んだ。2日のソフトバンク戦以来、交流戦2度目のスタメンに起用した「九番二俣」が追い込まれながら右前打して宋家豪の出鼻をくじいた。
すかさず代走羽月を投入。一番秋山には送りバント、そして12試合ぶり二番に組み込んだ矢野に懸けた。ここで代打松山を送れば、矢野の上位打線での力量を測ることができなくなる。育成と勝利の同時進行…それが新井流だ。
羽月が矢野への2球目で三盗を決めてくれたことで、展開はイッキに明るいものになった。スクイズか?ヒッティングか?4球目、パンチ君のパンチショットで決着、となったのである。この日、5打席に立ったパンチ君はあすにも待望の規程打席に到達する。
1点を巡る展開になることは、ある程度予想できた。
予告先発は、ノーノーの快記録から中6日の大瀬良と、球団創設20年目の今年、初の開幕左腕投手となった早川。
チェンジアップ、カットボール、スライダー、カーブを織り交ぜながら、左の対戦被打率を・180と抑え込んできた早川はやはり難敵だった。けっきょく秋山は4の0、3三振、矢野も4の0、1三振、小園も4の0に封じられた。
10回117球4安打11三振の早川に対して、大瀬良は7回111球7安打無四球。数字の上では早川に軍配!一方で大瀬良のあとを受けた八回の島内、延長十回の塹江と森浦は、三回の大瀬良同様、満塁のピンチを招きながらもよく踏ん張った。
結果、交流戦でのチーム防御率は・1・69まで良化した。4点台1チーム、3点台3チーム、2点台7チームと言う中にあって異質の存在、それが広島投手陣…
黒田球団アドバイザーとコーチ陣が情報交換しながら、そして選手の声に耳を傾けながら積み重ねてきたことが目に見える成果となり始めた。
安定した戦いこそ、リーグ優勝への王道だ。交流戦残り2試合。チームは今季最多タイの貯金7で、首位のまま同一リーグでの戦いに戻る。