背番号10の岩本には打点のとれる中軸としての打撃が期待されているが…
1994年から5シーズン広島を率いた三村敏之監督の”訓え”を継承する広島の緒方監督が、秋季キャンプを張る宮崎県日南市の天福球場でまた”鬼”になった。練習後、岩本、庄司、中村亘の3選手に広島帰還を命じた。
キャンプインと同時に「厳しさ」を前面に出すことを宣言していた緒方監督は5日前、”ちんたら練習”の松山にボールケース5箱、無休打ちっぱなしの地獄のロングティを課したばかり。
今回も有限実行した形で容赦のない”帰還指令”は、他のナインに緊張感を与えると同時に伸び悩む3選手、特に一軍実績がありながら今季、ルーキーイヤーを除けば最低の打席数に終わった岩本に対する”叱咤激励”の意味が込められている。
金本知憲氏の広島時代の背番号10を背負う岩本が四番候補として期待され続けて早や6年。同じ左打ちの”広商の後輩”柳田がソフトバンクで日本一の座とゴールデングラブ賞を受賞しており、岩本にとっての奮起の材料はいくらでもあるのだが…