画像は坂倉将吾
8月10日 〇5-1阪神(京セラドーム大阪)
広島 020 000 201 ・5
阪神 010 000 010 ・1
広島通算98試合53勝40敗5分け(首位キープ、2位巨人に2差))
18時1分開始・2時間44分、36,065人
相手先発 ●大竹6回2/3、7安打4失点
広島本塁打 -
阪神本塁打 -
広島登録抹消 -
広島スタメン
一番センター秋山
二番ショート矢野
三番サード小園
四番ライト末包
五番ファースト坂倉
六番セカンド菊池
七番レフト堂林
八番ピッチャー森下〇(16試合9勝4敗)9回116球5安打1失点(自責1)
九番キャッチャー曾澤
試合後、阪神・岡田監督は「何もないわ」とだけ告げて会見に応じなかった。それぐらい相手ベンチに与えた”衝撃”は大きかった。2位巨人とは2差、3位阪神とは4差になった。
ヒーローインタビューの森下は「最後までバランスよく投げられたのが良かったと思います」とコメントした。6月25日のヤクルト戦で猛打賞+マダックス完投をマークして以来の今季2度目の完投勝利は9回116球5安打7三振3四球1失点という内容。今季最速の153キロの真っすぐとチェンジアップは左右打者ともに有効だった。
阪神戦に限ると過去10戦6敗だったから、そんな嫌な流れも止めることができた。加えて過去5度の投げ合いで負け投手になっていた大竹に、ついに投げ勝ったことになる。
広島打線にとって大竹はまさに天敵…昨季は7度対戦して大竹の6勝0敗、今季もここまで3度対戦して大竹の2勝0敗という有様だった。
そこに価値ある一打をお見舞いしたのが坂倉だった。
二回、先頭の末包が四球で出ると、阪神バッテリーの坂倉に対する投球が慎重なものになった。受ける坂本は前日、そのバットに5の5とやられっ放しだった。
ファウル3つを挟みボールカウント2-2からの7球目、膝下にきたチェンジアップを”ロブショット”!打球はライト前に落ちて無死一、二塁となり菊池の犠打のあと堂林が甘く入ってきた初球を中越え2点二塁打にした。
打った坂倉は11打席連続出塁。さらに9打数連続安打は山本一義(1967年)、山本浩二(1972年)に続く球団タイ記録になった。
その裏、森下が大竹に適時打を許して2対1のまま終盤勝負へ。そして七回、大竹にシングル4本を浴びせて2点を追加。左腕をイニング途中で降板へと追い込むと九回にも1点を加えて、先制、中押し、ダメ押しを完成させた。
「最近は本当に打ってくれますので、粘り強く投げていれば勝てるのかな、と思ってマウンドに上がっています」(森下)
投打の歯車がかみ合うとはこのことで、チームの貯金は今季最多タイの13になった。