画像は坂倉将吾
阪神-広島18回戦(8月10日、京セラドーム)
広島は二回、2試合連続で 四番に入った末包昇大が四球で歩くと、続く坂倉将吾はファウルで粘りながら最後に右前打。菊池涼介が送って一死二、三塁とすると、堂林翔太がセンターフェンス直撃の二塁打を放ち2点を先制した。
この2点はただの2点ではない。昨季、現役ドラフトで阪神入りした大竹耕太郎に対しては7度対戦して相手の6勝だった。
今季もここまで3戦して相手の2勝。計10度の対戦で一度も土をつけることができていなかった。チームとしての対戦成績も広島の1勝9敗。
しかも今季3戦計20イニングで奪った得点はわずかに2点(大竹耕太郎の自責は1)。そんな難敵から1イニングで2点は今後の優勝争いを考えれば際めて大きなターニングポイントとなる可能性がある。
天敵攻略の突破口を開いた坂倉将吾はこのヒットが9打数連続安打となって、1967年の山本一義、1972年の山本浩二のレジェンズに続く球団タイ記録。しかも11打席連続出塁の快記録…
七回にも大竹耕太郎から2点を奪いこの回限りで左腕を降板に追い込んだ広島が快勝した。
この試合の速報のまとめと、試合前にアップしたゲームの見どころを田辺一球|noteから引用する。この記事内で選手名は独自表記。
きょうのみどころ
予告先発は広島が森下(8勝4敗)、阪神が大竹(7勝5敗)
ノーノーの大瀬良で巨人戦に完敗した翌日、一軍登板が「ノーモア」だった森で阪神に快勝!試合途中、ベンチの岡田監督がずり落ちそうなほど傾いていたのが印象的だった。しかも試合後、何を聞かれても「そういうことや…」だった…
なるほど、そういうことか…
ただ、新井監督は決して「そういうことや」とは言わない…
ところで「言わなくても」自分でできる選手と、そうでない選手が混在するのが現実。その中で何かをつかみかけているひとりが森だろう。
それにしても滅多に出番がない玉村、野村祐輔、アドゥワ、そして森と、ことごとく”爪痕“を残す、それが新井流…(黒田流と言い換えもできる)
野手では昨夜、新井監督が褒めていた矢野…当チャンネルでは2月のキャンプでドン底だった矢野が徐々に浮上してくる様を綴ってきたが、ある段階まできて小園をサードに追いやりスタメンに定着、そして規程打席を上回るようになり、打撃の当面の形を確立しつつある。
昨夜5の5の坂倉もそうだ。球宴バックスクリーン弾で掴んだものも大きい。「セリフは棒読みね」と言われて開き直っていた坂倉だが、この夏もそうだ。散々、打撃不振で落ち込んだあと、体重を軸足に乗せる加減などを調整して開き直ってバットを振り続け、復活のきかっけをつかんだ。
石原貴規の台頭もあり、今の坂倉は規程打席まで26、黄色信号が点滅している。だが5安打で打率は・240から・255に跳ね上がった。
その坂倉、現在10打席連続出塁で後半戦打率は・495だか、今日のスタメンは…
阪神の予告先発は大竹。昨季は7度対戦して大竹の6勝0敗、今季もここまで3度対戦して大竹の2勝0敗。
坂倉は5月22日のマツダスタジアムでの対戦時にだけスタメン出場している。きょうと同じで森下が先発したから曾澤がマスクをかぶり、六番ファーストだった。結果は3タコ…
この日の大竹は7回4安打無四球無失点で勝ち投手。小園が2安打、菊池と末包昇が1安打。森下は7回6安打3四球2失点で負け投手。大山に適時打と犠飛を打たれた。
大竹と前回対戦したのは7月3日のマツダスタジアムで、やはり7回97球2安打1失点(自責0)と抑え込まれた。70~80キロ台のカーブなどに翻弄されて、矢野の適時三塁打のみに終わっている。
普通に考えれば今夜も1点取るのに一苦労、か?
だが森下の出番だから勝利の行方は五分五分。今季、阪神戦は2度先発。大竹に投げ負けているから、借りを返したい。
7月2日、2度目の対戦(マツダスタジアム)では8回4安打1四球9三振で失点0だった。
先週土曜日の中日戦では投げては8回1失点、打っては勝ち越し2点タイムリー。酷暑のマツダスタジアムでそうだから、快適なドーム空間ならなおさらパフォーマンス向上…が期待できそうだ。
広島スタメン
センター秋山
ショート矢野
サード小園
ライト末包
ファースト坂倉
セカンド菊池
レフト堂林
ピッチャー森下
キャッチャー曾澤
阪神スタメン
センター近本
セカンド中野
ライト森下翔太
サード佐藤輝明
ファースト大山
レフト前川
ショート木浪
キャッチャー坂本
ピッチャー大竹
1回表
秋山…きょうも初球は108キロスライダーボール、2球目真っすぐ一ゴロ、さっそく緩急
大竹相手に二番矢野、変化球4つ、2-2まで見て132キロ真っすぐ遊ゴロ、木浪お手玉で矢野ヘッドスラはアウト、際どいがリクエストは使わず
小園…1ボールからチェンジアップ一飛、あっという間に終了、いままでと変わらない
1回ウラ
小園…149キロストライク、カットもストライク、3球目真っすぐ強い当たり三遊間…小園ダイビングで抑えて送球も正確、三ゴロ
中野…1-1から空振り、4球目膝下へのカーブ中飛
森下翔太…2-1まで振ってこない、真ん中149キロレフト前ライナー性ヒット、バットが最短で出ている
佐藤輝明…内角真っすぐストライク、続いて内角カットで詰まらせて三飛、初回の両先発はほぼ互角の立ち上がり、ただ森下翔太は合わせてくるので要注意
T0-0C
2回表
このままもう四番は末包か、という起用のされ方…130キロ三塁側ファウル、低目にボール2つ、内角139キロ”快速球”ボール、5球目は外にボールで四球
10打席連続出塁中の坂倉さん…123キロアウトローストライク、外140キロボール、118キロを溜めて打ったがファウルで1-2、外119キロワンバン、ここで緩い牽制球、外ボール球スラファウル、ここは大竹も慎重にくる、間合いが長い、内角141キロファウル、膝下の緩いチェンジアップにヘッドぶつけてロブショット!ライト前に落ちた…これはもう神ってる
無死一、二塁で菊池…初球”マイスターバント”で一死二、三塁
堂林…初球133キロ真っすぐセンターフェン直、2点先制!
T0-2C
森下…1ストライクからの中飛で堂林サードへ
二死三塁で曾澤…三ゴロだが明らかにビビッてる佐藤輝明、ワンバン送球でごまかしたが少し逸れてる、重症…
2回ウラ
前回対戦で適時打と犠飛許した大山…2-1からの真っすぐレフト左でワンバンでフェンス、シングルに収まった、やはり打たれる…チェンジアップのあとの真っすぐだが、緩急が効かない
前川…1-1からの147キロ大きな左飛、ここもいいスイングをする
木浪…1-1からまた大きな中飛、片っ端から外野に飛ばされる…が大山を釘付け
坂本…2-1から高目149キロをまた打たれた…レフト線に落ちて二死二、三塁
カープ戦でタイムリーもある大竹…152キロストライク、2球目膝の高さのカットはゴロで右前タイムリー
T1-2C
二死一、三塁で近本…球が浮き出して3-1力みが伝わってくる、カットでストライク、フルカウントになった、6球目外に大きく外れて四球
二死満塁で中野…内角ボール153キロ、同じようなところにストライク153キロ、また同じところに153キロストライク、一転外145キロわずかにボール、内角チェンジアップで遊飛、ボール球打って助けてくれた、しかし…二刀流対決になるとは…
3回表
秋山…1-1からまた変化球の頭叩いて一ゴロ、第1打席のデジャブ
矢野…1-2追い込まれてもインロースライダーをレフト線へ、足も使って二塁打
小園…初球いい感じのセーフティ、大竹落ち着いてさばいて二死三塁
末包…外ボール、内ボール、まっ直ぐファウルで1-2、また真っすぐファウル、142キロ浅い中飛
T1ー2C
3回ウラ
森下前の回、27球も投げた
要注意の森下翔太から…1-1からカーブも真っ直ぐもファウル、5球目チェンジアップ空振り三振!
佐藤輝明…初球132キロでバット折って遊飛
大山…初球152キロ中飛
T1ー2C
4回表
坂倉…5球目151キロ遊飛で連続出塁ストップ、大竹そうとう気を使って投げた
菊池…4球目遊ゴロ、緩急にやられた
堂林…1ストライクから珍しくワンバン、3球目127キロフォーク左飛
T1ー0C
4回ウラ
前川…2-2まで振ってこない、5球目カットで空振り三振
木浪…ストライクとファウルで2ナッシングからファウルで粘られる、7球目チェンジアップ空振り三振!
坂本…1-1から右飛、これで両軍合わせて3イニング連続3者凡退
T1ー2C
5回表
森下…1ストライクから3連続ファウル、ここで90キロが来たがファウル、外に1球外した大竹、116キロ右飛
曾澤…5球目インロークロスファイヤー見逃し三振…
秋山…ここで初球キャッチボール投法、86キロ打って二ゴロ
T1ー2C
5回ウラ
二刀流・大竹…ストライク真っすぐ、ファウル真っすぐ、ファウル真っすぐ、チェンジアップ空振り三振
近本…1-1から中前打
中野…1ボールから内角カットで詰まらせて菊池の正面、4・6・3ゲッツー
T1-2C
6回表
大竹まだ65球
矢野…4球続けて外角球で2-2、5球目は中に来て強い三ゴロ、矢野やはり打撃力上がっている
末包…4球目ゆるーい球打たされた、三塁線ぎりぎり、佐藤輝明、軽快にステップスロー…アウト、3イニング連続3者凡退…
T1ー2C
6回ウラ
森下71球
森下翔太…1-1から遊ゴロ
佐藤輝明…6球目内角135キロ見逃し三振!
大山…5球目膝下のチェンジアップで空振り三振!
T1ー2C
7回表
まだ大竹から3安打…
坂倉…ファウル打ちながら6球目いい感じで振って大き目の右飛
菊池…1ストライクからキャッチボール投法、ゴロで中前打、ついに打った!
堂林…1ストライクから詰まってセンター前に落とした、一死一、二塁
森下…バントの構えなし、初球ボール、内角137キロストライク、インロー134キロファウル、インロー139キロファウル投手に投げる球じゃない、内角高め141キロファウル、アウトハイ140キロボール球空振り三振…
曾澤…2-1になって坂本がマウンドへ、インスラファウルで2-2、ここもクロスファイヤーだがボールだフルカウント、チェンジアップファウルでフルカウントから内角球打って詰まりながらレフト前タイムリー
秋山…フルカウントから高目完全なボール球、四球で二死満塁
矢野…チェンジアップストライク、真っすぐボール、チェンジアップ空振り、真っすぐボールで2-2から5球目内角球をレフト前に落とすタイムリー
T1ー4C
ここでついに大竹を112球KO、富田にスイッチ
二死満塁で小園…初球左飛
7回ウラ
森下かなり楽になった、ここまで85球
前川…初球死球、左太もも内側、痛そう。あとで内出血してひどいことになる
木浪…1ボールから一邪飛
坂本…ファウルとストライク、3球目低目で4・4・3ゲッツー、真っすぐ3球でゴロ打たせた、6球で終了、さあどこまで投げるか?
T1ー4C
8回表
阪神は岡留
末包…フルカウントから外138キロ見逃し三振
坂倉…1-2から中飛、相変わらずいい打球が飛ぶ
菊池…三塁線ゴロを佐藤輝明逆シングル、ワンバン送球でファーストアウト
T1-4C
8回ウラ
代打糸原…1ストライクから二遊間ゴロ、菊池がスライディングしながらキャッチするいつもの動きで二ゴロ
近本…2-1からストライクとファウルのあと、111球で左飛
中野…1、2球ストライク、ワンバン、低目チェンジアップ空振り三振、森下7奪三振で九回へ…
T1ー4C
9回表
阪神は漆原
堂林…2-1まで見て軽打!中前打で猛打賞、代走羽月
森下そのまま打席へ…バントファウル、2球目もバントして捕邪飛
曾澤…4球目見逃し三振で羽月二盗
秋山…カーブストライク、真っすぐファウル、真っすぐボール、4球目外のフォークをパンチショット!レフト前タイムリー、大竹に散々やられたがここで打点
T1ー5C
矢野…5球目内角136キロ見逃し三振で3アウト
9回ウラ
森下ここまで103球5安打、やはりドーム空間でもいい投球をする
森下翔太…腕強く振ったら3ボール、ストライク、147キロ浮いて四球
佐藤輝明…ファウル、2球目チェンジアップ右飛
大山…4球目152キロボールで2-2から130キロ浮いてフルカウント、6球目4・6・3ゲッツーでゲームセット、ついに大竹を倒した、森下は大竹のタイムリーだけで今季2度目の完投!
T1ー5C