画像は酷暑のマツダスタジアム、午後6時プレーボール後にも外野スタンドには強い西日(8月3日撮影)
8月4日 〇6-4中日(マツダスタジアム)
中日 010 110 010・4
広島 510 000 000・6
広島通算93試合50勝39 敗4分け(首位キープ、2位巨人と1差)
18時開始・3時間8分、30,396人
相手先発 ●根尾3回8安打6失点
広島本塁打 秋山4号ソロ
中日本塁打 -
広島登録抹消 ▼長谷部
広島スタメン
一番センター秋山
二番ライト野間
三番レフト中村貴
四番サード小園
五番キャッチャー坂倉
六番ファースト林
七番ショート矢野
八番セカンド二俣
九番ピッチャー九里〇(16試合5勝6敗)6回86球9安打3失点(自責3)
勝負は初回に中日先発の根尾がわずか4球投げたところで、すでについていた。先頭の秋山に対してストレートのフォアボール。しかも球筋がバラバラで、とても先発投手のそれには見えなかった。
ただ、自分の思いだけをボールに乗せているだけ、だったのではないか?9人で野球をやっているという一番大事なことが、どこかに飛んで行ってはいなかったか?
続く野間は7球目のフォークを巧くレフト前に落として、ディカーソンの緩慢な動きを見逃さない秋山が三塁を陥れた。一軍昇格後5度目の三番に入った中村貴は間髪入れず初球打ち。強烈なピッチャーライナーを叩き落とした根尾は、昔仕込みの動きでセカンドに送球したが体勢が崩れて悪送球になり先取点が転がり込むと同時に一、三塁になった。
打点を稼いだ中村貴は根尾とは同じ2000年生まれの同期生。ただしに4球団競合の末包昇大に中日入りしたスター候補生とは、まったく別の道を歩んできた。
なおも無死一、三塁でやはり2000年生まれの小園が打席に入った。ただし今度はドラフト1位対決。やはりその初球、低目の真っすぐを捉えた小園の打球はライト前へ転がり2対0。坂倉も一塁線を破って3点目が入り、なおも二、三塁。林は一ゴロに倒れたが、矢野の左中間を破る二塁打で5対0になった。
止めは二回の秋山、4号ソロホームラン。根尾は序盤3回で交代となり、その後は加点できなかったが、先発の九里が6回3失点でゲームの流れを相手に渡さなかった。七回にはバーンが来日初の失点を記録したものの、2点リードで出番となった栗林が最後を締めて31セーブ目。
この日、「八番セカンド」でスタメン出場した二俣(三回の第2打席で二塁打)もそうだが、ウエスタン・リーグで根尾と対峙したことのある選手を新井監督は積極的に起用した。
広島は7月30日からこれで6日連続の猛暑日。午後になるとマツダスタジアムのグラウンドレベルは灼熱地獄の様相だ。
開幕から全試合出場中の野手は小園ただひとり。先発ローテを見ても、球宴明けからはハッチ、玉村、野村を3連戦の頭に持ってくるという”秘策”を採用して3戦全勝!”戦力温存”を強く意識しながらの後半戦は、9試合を消化して7勝2敗、さらに本拠地で6連勝の快進撃。
ちなみに中日の方は「屋外球場12連敗」の不名誉記録…となった。