画像は朝山東洋打撃コーチ(手前)と新井貴浩監督
8月18日 〇8ー2ヤクルト(神宮球場)
広 島 301 211 000・8
ヤクルト 010 000 010・2
広島通算104試合56勝43敗5分け(首位キープでサヨナラ負けの2位巨人と1差)
18時開始・3時間3分、29,068人
相手先発 ●石川3回0/3、7安打6失点
広 島本塁打 坂倉8号3ラン、小園2号ソロ
ヤクルト本塁打 村上22号ソロ
広島登録抹消 -
広島スタメン
一番センター秋山
二番レフト中村奨
三番サード小園
四番ライト末包
五番ファースト坂倉
六番セカンド菊池
七番ショート矢野
八番キャッチャー石原
九番ピッチャー九里〇(18試合6勝7敗)6回98球4安打1失点(自責1)
島内
コルニエル
ハーン
毎回の16安打の猛攻で8対2と大勝した。試合後、横浜スタジアムで巨人がサヨナラ負けしたため、2位とのゲーム差が「1」に戻った。
8月はこの日が15試合目。6月、7月には3度ずつしかなかった5得点以上ゲームが早くも6度目となった。攻撃力は明らかに上向き。しかも3日の根尾(中日)の3回6失点、12日の森(DeNA)の2回1/3、4失点に続く今月3度目の”瞬殺”となった。
ヤクルトの先発は今季初めて神宮球場のマウンドに上がった石川。初回、広島打線は球界最年長左腕のわずかな心の隙を突いた。
二死から三番小園が抜けたシンカーをぶつけられて出塁。左手に視線を落とした44歳はすぐに帽子を取って誤ってきたが、そこから一気に試合が動く。末包は高目に浮いたチェンジアップを強振せずにレフトの左に落として二、三塁。坂倉は初球の外スラをカープファンで埋まるレフトスタンドに運んだのである。
見事な三・四・五番の連続攻撃。三回には小園が1ボールからの高目のカットボールを弾丸ライナーでライトシタンドに叩き込み、四回、矢野の三塁打と石原の二塁打で5対0となったところでヤクルト高津監督が腰を上げた。
逆に前回登板で3回46球2失点降板の悲哀を噛み締めた九里は二回、村上に22号ソロを打たれた以外、左右打者ともに内角を突くスタイルで6回4安打1失点。クオリティースタート成功でチームの勝利に貢献した。
「先に点を取ってくれたので、気持ちを楽にもって、なんとかチームが勝てるようなピッチングを、と思って投げていました」
試合後のインタビューで九里がそう話したように、当然ながら打線の援護は多い方が勝てる可能性は高くなる。その証拠に今季の5点以上ゲーム全26試合の中で負けたのは1試合(4月25日ヤクルト戦・神宮球場の8対9)だけだ。
この日のオーダーは秋山を一番に戻して、二番に中村奨。下位は六番から菊池、矢野、石原という並びになった。
スタメン野手でただひとりヒットがなかった中村奨は外野の守りで2度、スタンドを沸かせ存在感をアピールした。末包、坂倉、石原はともに猛打賞で終始、試合の流れを呼び込んだ。あす月曜日を休養に充て、東京ドームに乗り込むナインの士気は上々。番記者に囲まれながらバスに乗り込んだ新井監督は「楽しみですよ」の言葉で会見を締めた。