画像はマツダスタジアム
広島-阪神最終戦(マツダスタジアム、9月27日午後6時開始予定)
実りの秋はマツダスタジアムにはやってこない?
大凶作となった9月の新井カープが首位巨人と2差の阪神を本拠地に迎えてどうなるか…
以下、きょうのカープはたぶんこうなる…|田辺一球|note の記事を転載する。(記事内で選手などの呼称は独自)
9月27日(マツダスタジアム)18時開始予定の広島-阪神最終戦のみどころ
予告先発は広島が大瀬良(6勝6敗)、阪神が大竹(10勝7敗)
9月1日まで時計の針を戻したら、その後の戦いはどうなっていたか?今となっては、もう如何ともしがたい。
115試合を消化したその時点でカープの貯金は14。2位巨人とは0・5差だったが、阪神は貯金3で5・5差もありAクラスの底辺にいた。
だがそのわずか4日の5日に横浜スタジアムで延長十一回押し出しサヨナラ負けを喫し、118試合目で2位に後退。新井監督は、たぶん嫌な予感がしたことだろう。DeNAに3連敗。これは相手を勇気づけると同時に自分たちが追い込まれるきっかけになった。この時点で3位阪神とは2・5差、4位DeNAとは4差…
続いて横浜スタジアムでの3連敗と並ぶ悲劇が11日に起きる。マツダスタジアムで九回に9失点。翌12日も0対5と成す術なく敗れ、巨人にも3連敗して4差をつけられると同時に、124試合目で阪神にはゲーム差なし、DeNAには2差に迫られた。
重たい足を引きずって移動日なしで乗り込んだ13日の甲子園球場。もはや抗うだけの材料はなく、大役を命じられた大瀬良が近本への押し出しや、四球絡みによるピンチでの近本適時打などで失点して六回途中でKO降板。3対7の完敗で125試合目にして3位に転落した。その結果、カープの貯金は6、阪神は8。それが今では借金1と貯金12。ちなみに巨人は貯金16。9月1日時点まで戻ることができればGCT大接戦…ということになる。
迎えた20日のマツダスタジアム。大瀬良が5回4失点KOされ、巨人に2対8完敗して131試合目でとうとう4位に後退した。この日、田中広輔と松山が抹消されシャイナーのクビも発表された。新井監督が事実上、白旗を挙げた日になった。貯金は2と底をつきかけていた。
3日後、23日にはバンテリンドームナゴヤで0対1、相変わらずの完封負け。134試合目でVが消滅した。貯金は1…
9月
1日 115試合目 貯金14 首位
中3
5日 118試合目 貯金11 2位後退
中5日
12日 124試合目 貯金7 首位巨人と4差、3位阪神と0差
13日 125試合目 貯金6 3位後退
中6日
20日 131試合目 貯金2 4位後退
中2日
23日 134試合目 貯金1 V消滅
中2日
25日 136試合目 借金1
わずか21試合、3週間のうちに開幕から115試合で積み上げてきたものがなくなったことになる。
この大凶作9月の振り返りの中で何度も出てくる大瀬良が今夜、マツダスタジアムのマウンドに立つ。
9月の成績は中日、阪神、巨人相手に3試合に投げて14回1/3で12失点、柵越え3発を浴び、月間防御率は6・91と完全崩壊中…阪神戦だけを見ると6試合で2勝1敗、対戦防御率2・00だが前回があんな調子だったから当てにならない。
打線も厳しい状況だ。三番・矢野も含めて“総動員法”が適用されている感が強い。天敵・大竹との対戦成績はここまで5試合で対戦防御率1・93、QS成功割合4/5、向こうの3勝1敗という数字になっている。
前回対戦は8月25日のマツダスタジアムで6回5安打2失点の左腕に勝ちをプレゼントした。初回に3安打を集めて2点(菊池タイムリー)を先制したあとがさっぱり、だった。
大竹にとって7戦7勝のマツダスタジアムの水は合っている。8月10日、通算11度目の対戦で初めてカープ打線に黒星をつけられたことより、そっちの方がプラスに働く可能性がある。
残り5試合で巨人(残り4試合)に2差の阪神は3日間のインターバルを経てきょうからの4連戦で村上頌樹をブルペンに待機させるという。
岡田-新井の子弟対決はきょうが今季ラストなのか?それとも“エキストライニング”があるのか?
ガラガラのマツダスタジアムにファンを呼び戻すためには後者の道を進むしかない。