中居正広さんの”女性事件”を報じるスポーツ各紙
ひろスポ!は2024年「重大ニュース」で<渡辺恒雄さん死去、旧大陸の新聞・放送メディアから新大陸ネットメディア移行期勃発のカープ消滅危機・球界再編から20年…>を報じた。(2024年12月31日付)
上記記事の中では新聞・放送メディアの現状に触れ、そして憂いてもいる。
それより12カ月近く前の2024年1月11日にアップした記事は次のようなヘッドラインとなっている。
文春砲浴びた松本人志に「このまま表舞台から…」の声、たぶんそうなるかも?同じく被弾の中村奨成は「生き残る」… | 【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア
上記記事の中には<松本人志さんは裁判で「闘いまーす」ということになってもかなり厳しくなるかもしれない。いや「闘いまーす」が最後の「 」になる可能性すらあるかも…と心配する人も多いのでは?「もしかしたら引退?」「このまま表舞台から…」などの声がネット上には飛び交っている。><たぶん、そうなるだろう。>の一節があり、その通りになった。2024年末、地上波などへの“復帰”を目指した松本人志さんの策は不発に終わった。
その流れで行けば、2024年12月19日に「女性セブン」によって一報が出た中居正広さんの女性トラブルは放送メディアの有りように”主戦場“を移しながらきょう1月17日午後からあるフジテレビ港浩一社長が出席する会見の場に最大の注目が集まる事態になった。
なお、ひろスポ!の視点からすれば「女性トラブル」ではなく「女性を巡る事件」である。よって以降はそう表記する。
フジテレビが新宿区河田町の旧本社からお台場に移転したのは1998年3月。メディアで言えば国内の新聞販売部数がちょうどピークを迎えた時期だった。そのことはそのまま新聞・放送メディアが有していた主導権がネットメディアに移行し始めたタイミングを意味する。と同時に新宿の歓楽街で飲み、遊びネタを集めていたフジテレビのディレクターたちは現場取材しづらい状況に追いやられた。(本社移転がフジ凋落の主因とする声は根強い)。
1月21日追加情報↓東洋経済オンライン
「フジテレビ問題」の根源は“経営不在”にある 2010年代から「一人負け」に陥ってしまった(東洋経済オンライン) – Yahoo!ニュース
以後、フジテレビではトラブルが相次ぐ事態となった。出演者が自死するという悲劇が起こり番組が打ち止めとなるなど、人権に関わる重要事件も発生した。局の視聴率は「テレビ東京にも抜かれる」ほどの低下傾向に歯止めをかけることができず、そして中居さんの女性事件でついに底なしの様相となった。
1月10日付各紙には中居さんの「謝罪文全文」などが掲載され、その中でわざわざ<このトラブルについては、当事者以外の者の関与となった事実はございません>の一文が“噛まして”ある。もしこの点においてフジテレビ側が何らかの関与をしていたならば、フジテレビ側がウソを誘導したことになり、「テラスハウス打ち切り」どころか「フジテレビ停波」に値する。きょう1月17日付「九スポ」一面に<本誌に悲鳴報告><フジ社員恐ろしい未来が待っているのでは…みんな不安がっています>の見出しがあるが、別にフジテレビがなくても生活に支障がある訳でもなく!?<恐ろしい未来>じゃなくて<来たるべき未来>なのかもしれない。
2024年末に昭和・平成の国内メディアの頂点にあった渡辺恒雄さんが亡くなった。その際、ひろスポ!ではこの記事冒頭で紹介したひろスポ!過去記事におおて、メディアの過去と今と未来をすでに投影させている。今回の事件では「中居自爆」の文字もあったが「フジテレ自爆」じゃないのか?しかも社長会見はわざわざメディアが多忙を極める阪神淡路大震災から30年の日にかぶせてくるとは…沈み行く「旧大陸の住民」たちには、今こそあの頃の未来に立っているのかな?と厳しく自問自答すべき時に来ている。(ひろスポ!メディアラボ班&田辺一球、この記事は福山大学、福山平成大学の「スポーツとメディア」講義用にも構成されています)