画像上は2月に開業2年目を迎えるエディオンピースウイング広島の前を、佐賀の古賀淳紫(画像奥側)と競り合いながら駆け抜ける広島最終ランナーの菊地駿弥
ゴールテープに向かう菊地駿弥の跳ねるようなラストラン
今年で30回目を迎えた天皇杯ひろしま男子駅伝(日本陸連主催)が1月19日午後0時半、気温8℃、ほぼ無風の平和記念公園前をスタートする7区間48キロ(1区高校生7キロ、2区中学生3キロ、3区大学・社会人8・5キロ、4区高校生5キロ、5区高校生8・5キロ、6区中学生3キロ、7区大学・社会人13キロ)で行われ、長野が2時間16分55秒の大会新記録で優勝、コロナ禍で中止となった2021、22年を挟み4連覇を達成した。4連覇はいずれも大会記録。
長野は通算優勝回数も11度目で平和記念公園前のゴールテープを切ることはもはや“宿命”…レース後にインタビューを受けた高見沢勝監督は「ここまで長野県のチームの歴史を作ってくれた多くの方々のおかげ」と話し「常に優勝が目標」と言い切った。
長野は社会人を起用せず、学生のみでレース序盤から飛ばす展開に持ち込み、第3中継所ではトップと24秒差の7位、第4区途中の折り返し地点で4位に上がり、5区では2キロ過ぎ地点でトップに立ちやがて独走となった。高校生区間の3人はいずれも佐久長聖高からの“選抜”でその力量は突出しており、中でもこれまでの区間記録を20秒も上回る23分32秒を叩き出した高校最長区間5区の佐々木哲の走りは圧巻だった。
第1回大会で大逆転優勝を果たした広島は入賞8位以内を目指してタスキをつなぎ第4中継所10位からやはり高校生区間で“加速”、最終7区の菊地駿弥(中国電力)が沿道からの声援に応えて区間賞の力走で4位フィニッシュした。広島は2時間18分12秒のタイムで、入賞は2年ぶり。
広島オーダーリスト
1区・本宮優心(世羅高)
2区・河野蒼人(松賀中)
3区・中野翔太(Honda)
4区・向津翼(世羅高)
5区・土間董哉(世羅高)
6区・高橋悠樹(松賀中)
7区・菊地駿弥(中国電力)
レースを終えた広島の選手たち
また、レース出だしで出遅れてそのまま47番目でゴールした石川には、長野以上とも思えるような大きな拍手が送られた。石川県では年明けに能登駅伝復活プランが発表されている。(ひろスポ!広島スポーツ100年取材班&田辺一球)
ひろしま男子駅伝順位(10位まで)
①長野 2時間16分55秒・大会新
②千葉 2時間17分39秒
③福島 2時間18分2秒
④広島 2時間18分12秒
⑤埼玉 2時間18分20秒
⑥佐賀 2時間18分25秒
⑦福岡 2時間18分57秒
⑧京都 2時間18分58秒
⑨大阪 2時間19分1秒
⑩兵庫 2時間19分5秒
沿道の盛り上がり
発着点の平和記念公園の人だかり