画像はお台場ではなく、赤坂に”基地”を構えるTBSでこちらもトラブル対応へと動きだした(ひろスポ!取材班撮影)
まさに「シン・ゴジラ」だ。同作品でゴジラはお台場とは無縁?だったはずだが、どうやらそうではなかった…
中居正広さんとフジテレビの一連の“トラブル事件”(ひろスポ!独自表記)は、あっという間にフジテレビ局舎を機能不全にした。
ことの発端は2023年6月で、その時点でフジテレビがきちんと“初期消火”しなかったことが致命傷となった。女性セブンが最初に「トラブル」と報じたのが2024年12月19日。それでもフジテレビはこの問題と正面から向かい合おうとせず、1月17日の社長会見でついにゴジラを覚醒させた。
ひろスポ!は1月18日にこの記事↓を配信したが、それからわずか3日で”勝負あり”となった。
会見したフジテレビ社長のオウンゴール予想値95%!松本人志さんとフジテレビ休職中男性社員と中居正広さんと被害者女性の所属先と… | 【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア
今回の“事件”を先行報道する姿勢が光るスポニチは、1月21日分ネット記事で「シン・ゴジラ」に出演した俳優・松尾諭さんのコメントを紹介している。「存亡の危機」と報じられているフジテレビに対し、テレビ局がなくなることは想像できない…という松尾諭さんの率直な思いにも触れている。
1954年生まれのゴジラが70周年を迎えた2024年に中居正広さんはフジテレビと“共犯”で事件を起こした。ゴジラは「反核」の存在だから、広島のメディアであるひろスポ!は常に注視している。そのゴジラが口から吐く「火炎放射」の威力は凄まじく、「シン・ゴジラ」では数秒で都内は火の海となり、同時に総理らが乗るヘリも撃墜される。
5社、10数社、50社、75社とたった3、4日でCM撤退スポンサーが相次ぎ、やがてぺんぺん草…、まさに「シン・ゴジラ」シーンそのもの、だ。
フジテレビ×シンゴジラ…
1月22日の中国新聞には、おそらく配信記事なのだろうが「会見が引き金不審に拍車」の見出しで、すでにひろスポ!でもその主張を引用させてもらった元テレビ東京プロデューサーで桜美林大教授(メディア論)の田淵俊彦さんの[序章に過ぎない]の見方が伝えられている。
ひろスポ!も同意見だ。
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(2024年12月31日掲載)
これまでひろスポ!では新聞・放送メディアの旧大陸の住民たちの時代から、ネットメディアの新大陸の住民たちの時代への”ド読者・視聴者大移動”について記してきたが、その中で蓄積されてきた“ひずみ”のひとつがお台場震源地となったという解釈も成り立つ。
完全無欠のゴジラは無生殖で個体を増やしていく。1月21日、「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」の終了などを発表したTBSは社内でフジテレビと同様のトラブル・事件の有無を確認するための社内調査に着手することも明らかにした。また同日、マスコミ労組がフジテレビに対して抗議声明を出し、会見の有りようなどについて要求した。
昭和・平成の時代、この国と日本国民をリードしてきた読売新聞グループの長、渡辺恒雄さんが死去したのが2024年12月19日だった。相変わらず「紙の新聞」にこだわり続ける読売新聞もやがてその姿勢は行き詰るだろう。そしてテレビ(ラジオは言わずもがな)もまた新聞と同じように2008年のiPhone国内上陸を挟み、小・中・高・大学生から縁遠い媒体となりつつある。
お台場の社屋を瓦礫の山の化した(そんな動画もネット上で“いいね”されている)火炎放射は、ゴジラを凍結させない限り、次のターゲットをまた焼き尽くす。そう、制作者、タレント・芸能人、スポーツ選手らと放送局が抱える根本課題を突き止めない限り…(ひろスポ!メディアラボ班&田辺一球、この記事は福山大学、福山平成大学の「スポーツとメディア」講義用にも構成されています)