画像は会見のあとポースを決める朝山正悟ヘッドコーチ(左)と寺嶋良
広島ドラゴンフライズは2月25日、3月に開催される東アジアスーパーリーグ(EASL)ファイナル4(準決勝、勝てば決勝)に向け、広島県廿日市市のドラフラベースでメディアを招いての「MEDIA DAY」を実施した。
優勝賞金100万ドルまで「あと2勝」。広島ドラゴンフライズは3月7日(金)から9日(日)の期間、マカオ特別行政区に乗り込み7日午後7時40分(日本時間)からの準決勝でニュータイペイキングス(台湾)と対戦する。会場は”豪華過ぎ!”と言われるカジノやホテルなどとの複合施設「マカオ・スタジオシティ」多目的アリーナ「イベントセンター」。
同日、午後10時10分からは、もうひとつの準決勝、琉球ゴールデンキングスvs桃園パウイアンパイロッツ(台湾)が行われる。
仮に日本勢が決勝に勝ち上がれば、2024年5月に横浜でBリーグ王者を懸けて激突した”ファイナル”に続く顔合わせになる。
広島ドラゴンフライズvs琉球ゴールデンキングス決戦!へ
1年前の3月10日、フィリピン・セブのフープスドームであった決勝では千葉ジェッツが韓国・KBLのソウルSKナイツを72-69で押し切り撃破し、東アジアの頂点に立つとともに賞金100万ドルを獲得した。大会MVPは富樫勇樹。
広島ドラゴンフライズとブースターにとってはEASLだけでも痺れる闘いになるのではあるが、だが、それだけでは終わらない。
日本代表のFIBAアジアカップ2025予選出場でおよそ2週間、休止していたBリーグも2月28日に再開される。2月8日、9日のホームゲーム(エフピコアリーナふくやま)で千葉ジェッツに連敗して休止期間に入った広島ドラゴンフライズは現在17勝20敗。あと一息だった勝率5割を前に躓いただけに、今度こそ5割ラインを早々にクリアして、ワイルドカードでのチャンピオンシップ出場を射程にしたい。レレギュラーシーズンは残り23試合。もうギリギリの状況だ。
…なので、二兎を追う広島ドラゴンフライズには超ハードな日々が待っている。
広島ドラゴンフライズのBリーグ再開後の日程
3月1日(土)、2日(日)、とどろきアリーナ
川崎ブレイブサンダース戦
3月5日(水)、広島サンプラザホール
琉球ゴールデンキングス戦
マカオと合わせて9日間で国内外5試合!…
…だが、ここまでBリーグ全試合でスタメン出場を続ける山崎稜、大ケガから復帰後して復活の道を着実に歩む寺嶋良、そしてチームの屋台骨を支えるドウェイン・エバンス、ニック・メイヨ、ケリー・ブラックシアー・ジュニアはともにフル回転が可能な状況にあり、どこが相手でも勝算あり!
おそらく広島ドラゴンフライズにとってはクラブの歴史上、最も熱い闘いの幕が上がろうとしている。
日本が、Bリーグが東アジア最強!を証明する!
「MEDIA DAY」練習後、会見に臨んだ朝山正悟ヘッドコーチと寺嶋良の話(抜粋)
朝山正悟ヘッドコーチの話
勝つしかないですよね?今シーズン、ドラフラベースでは選手たちが自分たちで書いた目標を4つ掲げています。天皇杯はこの間、負けてしまった…でも、自分たちは何度でも立ち上がり、前を向いて戦っていく。で、今度、目の前にEASLというものが来た!と思ってますので、そこに対してのみんなの、モチベーションはかなり高い、それは自分自身もそうですし、全員がほんとに勝ちたいという気持ちで臨む試合になっていくと思います。
一発勝負!何が起こるか分からない中、自分たちとしてはどんな状況の中でも、しっかりと全員で前を向いて戦って勝ちを掴み取りたいと思っています。
-Bリーグ、EASLの過密日程については
経験というのは大きな財産になっているんじゃないかなと思います。やってきたもの、何ひとつマイナス面はないのかなと…確かに特にアウェーはタフなスケジュールで、練習環境、食事面…そこからまたすぐBリーグの試合に戻っていく、そのへんのタフさはかなりあったと思うんですけど、そこも含めて選手たちが人間的にも精神的な部分でも成長した部分があるんじゃないかと思って…
若い選手の今後のキャリアにつながっていくことに関してかなり大きかったと思いますし、ひとりひとりがしっかりと目を向けてやってきてくれている部分だと思うので、他のチームよりもレベルの高い試合数が多いことをプラスにしていきたい、かなりいい形で僕自身の経験も含めてチームに還元できている、その経験値はかなり大きいものになっているんじゃないでしょうか?
寺嶋良の話
僕はまだEASLで1試合しか試合に出ていないので、新鮮な気持ちでプレーに臨めますし、ファイナル4ということで、あと2勝したら優勝なので、朝山さんも言った通り、わくわくしてるっていう気持ちが強いです。
千葉に負けてから、自分たちはいろんなものを改善しながらバイウィーク(休止期間)を過ごしてきたので、また再開してからしっかり勝利して勢いをもっともっと作っていけたらいいなと思います。
リーグを通しても、広島ドラゴンフライズがどんなチームなのかってのが、まだ証明できていないというのがあるので、EASLでしっかり優勝して、広島ドラゴンフライズは強くていいチームなんだっていうのを証明したいなと思っていますし、最後はやっぱり日本を背負って戦っていくので、日本が強いことも証明していきたいです!
画像中央奥にドラフラベース、前日までの雪で車道以外、真っ白…勝利の予感…