高校野球の秋季中国大会4日は10月28日、鳥取県鳥取市のコカコーラボトラーズジャパンスポーツパーク野球場で準々決勝2試合があった。
第2試合では、広島勢2校が消える中で広島新庄が広島1位の意地を見せ、高川学園(山口2位)を振り切った。
先攻めの広島新庄は初回、一死満塁の好機を築く。ここで高川学園は主戦の石川巧(2年)にスイッチ。五番の花田侑樹(1年)がその代わり端を叩いて右翼線に適時二塁打。2点を先制した。
五回には三番の下 志音主将が石川から右越え3ランを運んで5-0。
広島新庄の秋山恭平(1年)は前日の八頭戦で130球1失点完投したのに続いてこの日も完投ペース…
しかし九回、2ランを浴びて3点差とされ、さらに2本の適時打で2点を失いリードは1点に。それでも最後は二死二塁の場面で踏ん張り136球完投だった。
矢上(島根1位)と倉敷商(岡山2位)の第1試合は大熱戦になった。
2-2の六回に勝ち越した後攻めの矢上は七回にも加点。
しかし倉敷商は八回、二死からの連打で4点を奪い逆転に成功。矢上の先発、上田寛人(2年)は延長13回173球を完投した盈進戦から中1日で、もうひと息のところでつかまった。
4-6と逆に2点を追いかける立場になった矢上は九回、二死から代打・佐々木義光(2年)の適時打などで追いつき延長へ。
延長十回の上田は一死も奪えず3ランを許してここまで。矢上ベンチは175球の上田から外野を守っていた桃田夢叶(1年)にスイッチしてこの回を乗り切った。
その裏、3点を追いかける矢上は一死二、三塁で途中出場の日野心瑛(2年)が2点適時打。さらに七番の三浦千聖(2年)の適時打で9-9と試合を振り出しに戻した。
続く延長十一回、桃田は二死から適時打を許して9-10。その裏の矢上は二死一、二塁として打席に四番の高村凌央というところまで持っていったが、最後は五回途中に救援して粘り強く投げてきた倉敷商二番手左腕の永野司(1年)に抑え込まれた。
1回戦の盈進戦も延長13回タイブレークの末に勝利した矢上。2試合で348球を投げた主将の上田らナインの健闘を讃えた山本翔監督は「今大会は良い経験になりました。島根からこうやって盛り上げていきたいと思います」とカープOBから転身した今の”仕事”に手応えを感じたようだった。
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