高校野球の秋季中国大会が10月25日に鳥取県で開幕した。
試合会場は米子市のどらドラパーク米子市民球場と、鳥取市のコカコーラボトラーズジャパンスポーツパーク野球場。
コカコーラボトラーズジャパンスポーツパーク野球場で予定されていた矢上(島根1位)-盈進(広島3位)、境(鳥取2位)-倉敷商(岡山2位)は雨のため試合を行わず、26日の午前10時からと午後0時30分からに延期された。
どらドラパーク米子市民球場では2試合が行なわれた。
第1試合は接戦となり、鳥取城北(鳥取1位)が南陽工(山口3位)を3-2で振り切った。南陽工の田中啓太(2年)は6安打完投、3失点。160センチ、57キロの右腕は初回に先頭打者ホームランを打たれたものの、テンポよく投げ抜群のマウンドさばきを見せた。五回に許した決勝の2点適時打が悔やまれる。
第2試合は尾道商(広島2位)が平田(島根2位)に0-2の完封負けを喫した。尾道商は今夏の広島大会4強で、メンバー8人が残っていた。広島の相対的地位の低下が危惧される中で痛い敗戦…
尾道商は初回、隙を見せて先制された。
尾道 商先発はエースの元川惇太(2年)。初回、先頭バッターに三塁線を抜かれて無死一塁。次打者の送りバントを元川は二塁に投げて犠打野選。三番も送りバントで一死二、三塁とされたが四番は空振り三振。
打席には五番でエースの古川雅也(2年)。ここで元川が二塁に牽制を投げると同時にサードライナーがホームへ。ベースカバーに入ったショート稲原大翔(2年)のバックホームは間に合わず、被安打1で先制された。
この1点が重くのしかかり、後攻めの尾道 商打線は序盤3回ノーヒット。四回も沈黙。
五回の元川は先頭打者にヒットを打たれ送りバントで一死二塁。ここで踏ん張り切れず九番の黒田泰司(2年)に右翼線に適時打された。
終わってみれば平田の4安に対して尾道商5安打。
尾道商は八回、相手のミスに乗じて無死二、三塁のチャンスを作ったが、一番・児仁井佑真(2年)の打席の時、投球をキャッチャーが弾いたのを見てホームに突っ込んだ藤井湧太(2年)はタッチアウト。無理して1点を狙う必要のない場面…
児仁井は四球を選び一死一、二塁と再び得点圏に走者を進めたが、二番の稲原はファーストライナー。三番・平本啓太主将は右前打。
二死満塁まで攻めたが、192センチの主砲、松井健(2年)は古川のスライダーに右肩が下がって浅い右飛に終わった。