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2021年12月26日
編集部

速報!広島の世羅、主将アンカー欠くも7人で見事なタスキ渡し、2年連続11度目の優勝

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男子第72回全国高等学校駅伝競走大会は12月26日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着する7区間、42・195キロのコースで行われ、世羅(広島)が2年連続11度目の優勝を果たした。

 

午後0時15分のスタートから小雪が舞い、ヘリコプターからの空撮は真っ白になる天候の下での熱戦…。

 

1区、10キロの終盤で5人の先頭集団が形成され、その中に3度目の大会連覇を狙う世羅(広島)の森下翔太(3年)の姿も。最後に佐久長聖(長野)の吉岡大翔(2年)をかわしてトップでタスキ渡し。世羅は2区の中村海斗も力走して、前年の優勝レースでトップに立った3区へ。

 

「(右脚炎症で)メンバーを外れた塩出主将の分もと…」(1区区間賞の森下翔太)

 

世羅の3区は前年区間賞のコスマス ムワンギ(3年)。後方に去年3位の洛南(京都)と倉敷(岡山)を従えてコスマス ムワンギも先頭をキープするがタイム差は広がらない。

 

一方、今年、1500、3000,5000の高校生記録を塗り替えてきた洛南の佐藤圭汰(3年)は終盤「逆風」もあってわずかに失速気味となり、倉敷のイマヌエル キプチルチル (2年)と同着でタスキ渡し。世羅まで15秒差…、さらにこの時点で2年ぶりの優勝を見据える仙台育英(宮城)は10位、世羅まで1分31秒差。

 

 

4区(8・1キロ)の2・5キロ過ぎで世羅の吉川響(3年)が洛南の宮本陽叶(3年)と倉敷の桑田駿介(1年)に追いつかれ3人勝負に。そしてこの区間中間点過ぎで桑田駿介が遅れ初めて残るは吉川響と宮本陽叶。

 

追いつかれた吉川響はその後の粘り腰で様子を窺い6キロ手前から加速して再び単独トップへ立ち5区の小島悠生(2年)へ。タイムは大会記録を上回る1時間23分23秒。2位の洛南との差は8秒。

 

3キロの5区は世羅、洛南、倉敷の順位変わらず。大会記録を上回るペースで6区の5キロ勝負へ。世羅と洛南16秒差。残り走者ふたりのタイムを比べると微妙なタイム差…3位は倉敷、4位は大分東明、5位に仙台育英。

 

6区、世羅の花岡慶次(3年)は力強いストライドで徐々にリードを広げ、下りでも快走。追いかける洛南の児島雄一郎(2年)は表情が険しく追撃できない。

 

次第に連覇の可能性が高まる展開の中、花岡慶次は初の都大路を見事に走り切り、「アンカー塩出」に替わって大役を担うことになった村上響(2年)へタスキ渡し。大会記録より2秒遅れ。世羅まで24秒で洛南が繋ぎ、倉敷は世羅まで43秒差。

 

5キロ区間の7区、「きょうは僕がエース」とレース前に話した村上響は時計を確認しながら小雪の中でもリラックス走。中間点で1位と2位の差はおよそ17秒。洛南の柴田大地(2年)は伸びを欠き、世羅が2時間1分21秒のタイムでゴールテープを切った。

 

大会記録は6年前に世羅の先輩たちがマークした2時間1分18秒。

 

世羅の新宅昭二監督の話
レース前、こういう展開になると予想していました。選手が僕は思っていた以上に走ってくれました。選手のがんばりに感動しています。

(広島スポーツ100年取材班&田辺一球)

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