画像は広島の開幕四番を務めたモンテロ
5月戦線で首位再浮上を狙う広島に朗報だ。
5月11日に広島県廿日市市の佐伯総合運動公園野球場であったウエスタン・リーグ、広島-中日で広島の開幕四番を務めたモンテロが場外弾を放ち、13日からの巨人戦(マツダスタジアム)での一軍復帰を決めた。
同じく開幕五番だった秋山翔吾もこの試合で攻守走にはつらつとした動きを見せ、揃っての一軍復帰となった。
ふたりは開幕第3戦(3月30日、マツダスタジアムでの阪神戦)で負傷(モンテロは左脇腹肉離れ、秋山翔吾は右足首靭帯損傷)して、調整に努めてきた。
一方、二軍で2試合続けて四番に入ったドラ1ルーキーの佐々木泰は5月5日から続く連続ヒット記録をこの日で「5」に伸ばし、初の一軍昇格へこちらも猛アピール中だ。
ただ、同じドラフト1位でも2023年指名の常廣羽也斗と2022年指名の斉藤優汰は厳しい状況が続いている。この日も共通の課題である制球面で苦戦の跡が見られた。
田辺一球広島魂|note より、関連記事を流用する。
ウエスタン・リーグ●3-5中日(5月11日、廿日市) 42試合17勝22敗3分け
中日 300 100 001・5
広島 001 001 010・3
広島スタメン 打安点 今季通算打率
ショート上本崇司4の1 ・273
ファーストモンテロ4の1、打点1 ・250
センター秋山翔吾3の1 ・364
サード佐々木泰4の1、打点1 ・563
レフト中村貴浩3の0 ・269
セカンド前川誠太4の1 ・341
DH宇草孔基3の1 ・206
サード内田湘大3の0、打点1 ・159
キャッチャー持丸泰輝3の0 ・068
ピッチャー常廣羽也斗
広島投手成績
常廣羽也斗5回4安打4失点
斉藤優汰1回0安打無失点
小船翼1回1安打無失点
赤塚健利1回1安打無失点
大道温貴1回1安打1失点
広島県廿日市市の山間にある佐伯総合運動公園野球場は両翼が92メートル。復帰2戦目のモンテロにとっては明らかにサイズ不足で六回、レフトポール際、フェンスの先の木々の中に消える1号ソロが飛び出した。
今季から赤ヘル戦士の仲間入りしたモンテロは、このところ三番に固定され、リーグ2位の打率・324と打ちまくる僚友、ファビアンに負けてはいられない。ふたり揃えば「トレビア~ン」な打撃が「モンビア~ン」になるかも?
復帰5戦目の秋山翔吾もよく粘りながら3の1で打率・364のハイアベレージ。共に12日の巨人戦(マツダスタジアム)から一軍に合流する。代わりに田村俊介、磯村嘉孝が二軍調整になる。
広島二軍には、もうひとり打線の起爆剤がいる。二軍戦6試合目の佐々木泰はこの日、2試合連続の四番に入り、四回の第2打席では内外角を攻められながら外の真っすぐを右安打。八回の第4打席、二死一、三塁の場面では、それまで見せられてきた中日先発、松木平優太(この日8回7安打3失点)のカットボールを左前適時打にした。
2024年ドラ1が存分に暴れる一方で、2023年、2022年のドラ1右腕コンビは不安定なピッチングが続く。
先週日曜日の阪神戦(由宇練習場)で4回8安打2四球1死球で6失点だった大卒2年目の常廣羽也斗は、この日も5回4安打3四球で4失点。
初回にバックのミスも絡みいきなり一、二塁とされると三番ブライト健太を2ストライクを追い込みながら真っすぐが4つとも外れて無死満塁と最悪の立ち上がり…四番石川昂弥に投じた真っすぐは走者一掃の二塁打になった。
三回には、その石川昂弥に与四球。四回には先頭の石伊雄太に真っすぐを柵越えされ(1号ソロ)、その後も四球絡みで一死二、三塁のピンチを招いた。
高卒3年目の斉藤優汰も”症状”は一緒。不安定な投球が繰り返されている。真っすぐが制球できず、2四球で一死一、二塁となって、セカンド前川誠太の美技に救われ4・6・3併殺打で何とか乗り切った。2日のマツダスタジアムで待望のプロ初登板。1イニングを投げて1安打2三振と大器の片りんを見せたはずなのに、元の木阿弥か?
4試合目登板の小船翼は1安打1四球、二盗も許したが無失点。赤塚健利も無失点ながら1イニング30球も要し、厳しい内容。大道温貴もヒット、暴投、連続四球の無死満塁から犠飛を上げられて失点した。
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