スタメン落ちも経験した小園海斗、難敵・山崎伊織から劇的過ぎるグランドスラムで一発回答！

2025年05月15日: 編集部

画像は新井貴浩監督と小園海斗

５月15日　〇５－１巨人（マツダスタジアム）
巨人０００　０１０　０００・１
広島０００　００４　０１X ・５
広島通算37試合20勝16敗１分け（２位変わらず、首位阪神まで０・５差）
18時１分開始・３時間21分、24,661人
相手先発　●山崎伊織６回７安打４失点
広島本塁打　小園海斗２号満塁ホームラン
巨人本塁打　－
△ドミンゲス　▼高橋昂也

広島スタメン
一番センター中村奨成
二番セカンド菊池涼介
三番レフトファビアン
四番ライト末包昇大
五番キャッチャー坂倉将吾
六番サード小園海斗
七番ファーストモンテロ
八番ショート矢野雅哉
九番ピッチャードミンゲス４回２/３回106球３安打１失点（自責１）
中崎翔太
〇鈴木健矢（10試合２勝）
H塹江敦哉
H島内颯太郎
森浦大輔

打った瞬間それとわかる放物線が、カープファンの歓声とどよめきが交錯するライトスタンドへと伸びていった。

「満塁ホームラーン！出ました、ここぞの小園のひと振り、小園の一発…」

中継局、テレビ朝日の実況アナが叫びまくっていた。

五回から、満塁の攻防戦になっていた。広島先発のドミンゲスは五回に４四球で押し出し。その裏、追いかける広島も二死満塁としながらあと１本が出ず。六回表の無死満塁は、広島3人目の鈴木健矢が自ら大ピンチの芽を摘み取った。

その裏、菊池涼介の内野安打とファビアンの左前打で無死一、二塁。末包昇大空振り三振のあと坂倉将吾が四球を選んでこの日の大ヒーローにつなげた。

開幕から５試合連続無失点という快記録を打ち立てた巨人先発の山崎伊織は６試合を投げて失点４。前回阪神戦での４失点中３点は森下翔太に打たれた適時打と２ランで、左打者による自責点はゼロだった。だから坂倉将吾を歩かせた瞬間、右腕は”しまった”という表情になった。ただ、小園海斗との対戦成績は、４月30日が二ゴロ３つ、この日も投ゴロと三ゴロだった。

だから小園海斗にとっては格別な一振りになった。ファウルで追い込まれる中、インハイに来たスライダーを見逃すはずもなかった。試合後には「今日はパワーをもらったかなと思います」と13日に亡くなった祖父の力も借りてかっ飛ばしたことを明かした。そして「情けない姿（スタメン落ちほか）もありましたけど、やり返す気持ちは忘れてませんでしたし、マツダスタジアムで活躍してやるんだという気持ちは持ち続けてやってますし、まだまだがんばりたいと思います」の決意表明も口にした。

試合の主導権を握った広島は１、２戦連投のハーンと栗林良吏に代わり、八回は島内颯太郎、九回は森浦大輔とマウンドに送り、４月に続いて本拠地で巨人を３つ叩くことに成功した。先の東京ドーム３連敗の借りも返すことができた。阪神が負けたため首位とのゲーム差は０・５に縮まるという朗報もあった。

そして小園海斗も語ったように、マツダスタジアムではこれで14勝４敗となり貯金10！移動日なしのあすからの甲子園直接対決では、この勢いを生かすことができるだろうか…（ひろスポ！取材班＆田辺一球）

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田辺一球広島魂｜note

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