明治安田生命J1リーグ第26節最終日(9月14日、ニッパツ三ツ沢球技場ほか)
第26節最終日は1位vs2位、3位vs4位対決に注目が集まった。
前節1位のFC東京は、同2位の鹿島アントラーズに2-0のスコアで敗れた。FC東京は勝ち点52まま。勝ち点51の鹿島アントラーズに肉薄された。
同4位のサンフレッチェ広島はアウェーで同3位の横浜F・マリノスに0-3のスコアで敗れて「連続無敗」記録が11でストップした。
横浜F・マリノスは3連勝で勝ち点48として3位をキープ。ジュビロ磐田に2-0で勝った川崎フロンターレが勝ち点44で4位に浮上。勝ち点43のサンフレッチェ広島は5位に後退した。
サンフレッチェ広島先発
GK大迫敬介
DF野上結貴
DF荒木隼人
DF佐々木 翔
MFハイネル
MF青山敏弘
MF稲垣 祥
MF柏好 文
MF川辺 駿
MF東 俊希
FW渡 大生
ここ2試合で8得点…ここまでリーグ2位の得点力を誇る横浜F・マリノスは直近2戦で8得点。一方のサンフレッチェ広島はリーグ最少失点。
そんな両チームが優勝争い生き残りを懸けて戦うとどうなるか?結果は3-0、横浜F・マリノスの圧勝に終わった。
サンフレッチェ広島は8日のYBCルヴァン・カップ、北海道コンサドーレ札幌との準決勝第2試合に1-1で引き分けて、ACLに続きカップ戦敗退。その悔しさをぶつけるはずだった。
北海道コンサドーレ札幌戦で先発したGK林卓人に代わって大迫敬介、井林章に代わって荒木隼人、エミル・サロモンソンに代わってハイネル、柴崎晃誠に代わって今季リーグ戦初先発の青山敏弘。
ドウグラス ヴィエイラとレアンドロ ペレイラ、FWふたりを欠く中でのベストの布陣で臨んだ前半は0-0。青山敏弘は相手の得点源である仲川輝人やトップ下のマルコス・ジュニオールを激しく潰しにかかり、ハイテンションなせめぎ合いになった。
前半のシュート数は横浜F・マリノスの3本に対してサンフレッチェ広島4本。
0-0で後半に入っても青山敏弘は勢力的に動いた。後半6分、マルコス・ジュニオールに絡んでイエローカードをもらっても、なおアグレッシブに動いた。
両チームを通じての最初の交代は後半12分。サンフレッチェ広島は東俊希に代えて森島司。
だが、先制したのは横浜F・マリノスだった。
後半22分、サンフレッチェ広島の右サイドがやや甘くなったところに、サイドバックのティーラトンが縦パスを入れてきた。そこからMF遠藤渓太にクロスを入れられた。正面で張っていた荒木隼人は、飛び込んできた仲川輝人に背後を突かれ、ダイレクトで合わされた。
勢いに乗った横浜FMは積極的に追加点を狙いにきた。後半28分、エリキのボックスコーナーからのミドルはバーを直撃した。サンフレッチェ広島のディフェンス陣が浮足立った。
サンフレッチェ広島は後半30分、ハイネルに代えてエミル・サロモンソンを投入!
横浜F・マリノスもマルコス・ジュニオールを下げてU-22代表候補の渡辺 皓太をピッチへ。にわかに雨が落ち始めた。
さらに後半33分、横浜F・マリノスは前線の遠藤渓太を下げマテウスをピッチに送り込んできた。
サンフレッチェ広島も動く。後半35分、柴崎晃誠が青山敏弘と交代でピッチへ。
だがその1分後に2点目を決められた。ボックス左のティーラトンが放ったシュートはDFに当たってややコースが変りゴール左隅へ飛びつくGK大迫敬介の指先を抜けゴールネットを揺らした。
後半37分にはマルコスのボックス内でのシュートを体ごと止めに行った野上結貴がハンドをとらえてPK。これも決められて17分間で3失点。
試合後、サンフレッチェ広島の城福浩監督は「攻めのろころでレベルを全体的に上げていく」と話し、終始高い位置に最終ラインを形成した横浜F・マリノスの守備陣形を崩しきれなかったことを悔やんだ。