広島市大規模土石流災害で1週間開催延期となった天皇杯3回戦、サンフレッチェ広島対水戸ホーリーホック戦がエディオンスタジアム広島で行われた。
試合はJリーグ3試合に欠場した佐藤寿人のワントップが機能して前半25分にエースが決めてこれが結果的には決勝点となった。茶島からのクロスをきれいに左足で合わせた。
サンフレッチェ広島はラウンド16と呼ばれる4回戦に進出。11月16日に鹿島アントラーズとカシマスタジアムで対戦する。
試合後の森保監督の談話(サンフレッチェ広島HPより)
まずは勝利して次のステージへ進むことができて良かった。また、今日は広島の土砂災害で犠牲になられた方に対してのプレーができたと思うし、被災されて避難生活を余儀なくされている方、被災地で懸命に復旧作業をされている方、頑張っている方に勝利をお届けすることができて良かった。
試合については、天皇杯という大会では違うカテゴリーの相手と戦うのは難しいものがある。今日も試合を通して難しい戦いになった。ただし、選手は相手どうこうではなく、我々がやることを出し切り、チームとしてお互いが支え合って、試合を通してハードワークして結果を手にしてくれた。内容は、追加点を奪うチャンスを作れていたと思うので、できれば1-0ではなく、追加点を奪ってより楽な試合展開にできればよかったが、そこはこれからの課題としてチームとしてやっていきたい。
(決勝点を奪った佐藤寿人は)ハードワークしてくれていたと思うし、まず彼の仕事である得点を取るという仕事をしてくれた。また、攻撃だけでなく、守備でもチームに貢献してくれた。素晴らしい活躍をしてくれたと思っている。
(柱谷哲二監督とは)対戦するにあたっては公式戦の中の1試合だと思っていたが、柱谷監督が率いているチームと対戦できるのは楽しみにしていた。試合前もマッチコーディネーションミーティングを終えた後はあまり対戦相手の監督と話をすることはないが、今日は試合前から柱谷監督とは話をさせていただいた。試合後も短い間だが、良いコミュニケーションが図れた。楽しみだったぶん、本当に良い時間を過ごせたと思う。
今回の広島の土砂災害が起こったことで、水戸ホーリーホックさんをはじめ各Jクラブが義援金をつのっていただき、広島のためにしてくれていることに感謝したい。今日の試合前にも水戸ホーリーホックさんから義援金を預けていただいた。被災者の方が、これからの復興へ向けて、復旧へ向けて、そして被災者の方々の暮らしが少しでも良くなるようにその義援金を使っていただきたい。あらためて、水戸ホーリーホックさんをはじめ、全国各地のJクラブ及び、広島に義援金等の支援をしてくださっている方すべてに感謝したい。
水戸からも義援金
水戸は24日の愛媛戦で募金活動を行い、集まった54万9384円をサンフレッチェ広島に預けた。サンフレッチェ広島が23日のセレッソ大阪戦で試合会場を訪れたサポーターらに呼びかけ集めた384万4292円やその他のJクラブが集めた義援金もまとめて、すべて広島市に送られる。