サンフレッチェ広島は10月22日、J1第29節でFC東京とアウェーの味の素スタジアムで戦う。キックオフは午後7時。
広島は前節の名古屋グランパス戦に快勝して賞金圏内の7位にまで戻してきた。地方クラブの取り巻く環境を考えれば「常に7位以内が第1目標」というのが関係者のほぼ一致した見方。J1での3連覇達成は不可能でも、現在の成績は十分、評価に値する。
ただ、6位のFC東京とは勝ち点42で並び、今夜も含めて残り6試合で3位のサガン鳥栖とは勝ち点8差。その後ろには、やや調子を落としてきた感のある川崎フロンターレと鹿島アントラーズが続いており、ここからこれらの上位チームへどこまで迫り、あるいは抜き去るか?川崎とは第33節での直接対決も残っている。
「ACLにまで出ると戦力的にも大変なことになる」との声があるのは事実だが、ACL出場枠が与えられる上位3チームへの可能性が残る限りチャレンジするのが森保監督の”流儀”だ。
そのためにはまずはFC東京をどう”料理”するか?
第7節、ホームでは1-0で勝利した相手だが、現在はJ1最少失点を誇り、エドゥー、武藤のツートップも脅威。得失点差+16のFC東京もまたACL出場枠を争うにふさわしい戦力と言える。
一方の広島は佐藤寿人が3戦連続でJ1リーグのスタメンに名を連ね、前節では7月23日の柏戦(エディオンスタジアム広島)以来のゴールも決めた。
石原、高萩とのコンビネーションがよく、あと2得点で自らが昨年に樹立した10年連続2桁得点のJ記録をまた更新する。
一方、佐藤寿人がスタメンを外れている間にワントップを任された皆川は5試合連続でスタメン出場したあと佐藤寿人の交代要員に回ったかっこうで、当然このままでは終われない。
さらに11月8日(土)には強敵、ガンバ大阪とのナビスコ杯決勝(埼玉スタジアム2002)も控えている。
来季以降に向けてチャレンジする部分、継続していく部分。そのバランスを考えながら、勝ち点とタイトルを狙っていくという難しい舵取りが森保監督には求められている。