8月末の全国高校軟式選手権大会準決勝で岐阜・中京高校と4日間に渡り延長50回を戦った広島・崇徳高校の軟式野球部員ら同校学生、関係者らが大規模土砂災害の復旧支援ボランティア活動を始めた。
被災地では大量の土砂、流出物の対処に手を焼いているが、崇徳高校の学生たちはひとつを抱えるのがやっと、という重たい土嚢(どのう)を列になって次々とリレーするなど休む間もなく手を動かし続けた。
広島市街地は30度を超える暑さとなり、広島市では「熱中症の危険」を呼びかけるなど、被災地の復旧作業ははいぜん、厳しい状況下で続けられているが、土日を利用して集まってきたボランティアの人たちはもくもくと作業に取り組んだ。
延長50回をひとりで投げ抜いた崇徳高校軟式野球部の石岡樹輝弥(じゅきや)さん(3年)は「何かひとつでも役に立てればいいな、と思っています」とコメント。またチームを率いた中河和也監督は「大会期間中、いろいろな方にサポートしていただいたので少しでも恩返ししたい気持ちで取り組んでいます」と話した。
なお、崇徳を破り全国優勝した中京高校もすでに部員が中心となってクラスを回り、広島市土砂災害の被災者に送る募金を集めるなどの活動に取り組んでいる。