ヨンソンサンフレッチェのキーマンとしての期待が高まる丹羽大輝(トップ画像説明)
サンフレッチェ広島がJ1に踏み止まれるかどうかは、ヨンソン監督の手腕にかかっている。
そこでは当然、個々の選手の力量と、それを束ねることによって起こる化学反応が重要になる。
新たな”触媒”として広島に、そして紫のピッチに立つことになった丹羽大輝。その存在がどんな変化を”負けグセ”のついたこのチームにもたらすのか?
サガン鳥栖戦を控えた前日練習のあと、記者に囲まれた丹羽大輝は「勝ち点3」を何度も口にして、そのたびに話は熱を帯びていった。
鳥栖戦に向けて、丹羽の話
ここまでいい準備ができてると思う。新しい監督が来て、新しい選手が入って新しいフォーメーションになって鳥栖戦はすべてを披露する時。お互いに声を掛け合いながら、いい時間帯、悪い時間帯があると思うけど最終的には勝ち点3を取れるよう、みんなで力を合わせてがんばっていきたいと思います。
ガンバでパト(パトリック)とは一緒にやってますし、パトの特徴はわかってるんで、サイドで上がった時にはしっかりパトに合わせられるようにクロスを上げたい。彼は守備でも貢献してくれると思う。お互い特徴は分かっているので。
ただサッカーは二人でするのじゃないので、出た選手みんなでリンクして最後の最後まで戦ってそれでやっと勝ち得る勝ち点3だと思うので、ハードワークして、チームのためにこれまでやってきたことをしっかり出したい。
自分自身、苦しい時に力が発揮できる選手だと思っています。今までの経験とか、勝ちパターンとか、どうやったら勝てるか、試合の「肝」ってうんですかね、それはわきまえているつもりなので…。逆にどうやったら負けてしまうとか、うまくいかなくなるかとかも頭の中にイメージはあるので、うまくいく時間を増やしながら悪い時間帯になった時にいい時間帯に持っていけるように。
サッカーは相手ありきで、どうしてもコントロールできない時間帯があると思うんですけど、そこをいかになくして自分たちが主導権を握れるサッカーをできれば、と思う。
ただ、僕も鳥栖とは何回も対戦していますけどほんとにハードワークしてくる、献身的なチームなので、簡単に勝てる相手ではないけど、自分たちがここまでやってきたサッカーをやれば勝てると味方を信じてやりたいですね。やっぱり自信をなくすというのが、こういうチーム状況では響いてくると思うので。
サッカーは先制したりされたりですが、それに一喜一憂せず、90分間で勝ち点3をとる、というところをやっていければと思います。こういう時期になれば勝ち点も含めてメンタルがすごい大事になってきます。まだまだ半分ありますし、毎試合決勝ぐらいの気持ちで、強いメンタルでやりたいですね。
失点する時は、ちょっとした隙だったりするので、相手に隙を与えないのが一番。クイックリスタート、クイックセットプレー。「そこで打ってくるか」という時に打たれて失点するので、ほんとちょっとしたことで失点…となるので一番後ろから見えているぶん声をかけてコミュニケ―ションも取りながら、自分の危機察知能力を発揮したい。防げる失点はどんどん防ぎたい。
ホームで勝ってないとは聞いているので、この試合に勝つことができれば間違いなく勢いに乗れると思います。みんなもう一回、自信を取り戻せると思う。勝ってきたチームだけにこの自信がつけばもう一回、メンタリティのとこで復活できる。
今は勝ち点3がなくて、どうしてもあと一歩が出なかったり、縦パスを入れるのをびびったりしているので、勝ち点3を取ることで体が動いて前向きになれると思います。
中断明けにホームでできるのはすごく大きい。勢いに乗る一戦にしたい。そしてその1試合だけ勝っても意味ないので、積み上げて積み上げて、勝ち点3も内容も積み上げて、降格圏から抜け出し、最終的にはみんなでああいう時期もあったね、と言えるサッカーをする、鳥栖戦はそのための一戦だと思います。