パトリックが雨模様のチームを晴れ間に導くか…(トップ画像、各画像は前日前練習より)
サンフレッチェ広島は10月28日、広島市内で雨の中、前日練習を行った。29日の明治安田生命J1リーグ第31節では先ごろ、日本勢で9年ぶりACL決勝に進んだ浦和レッズをエディオンスタジアム広島で迎え撃つ。
J1残留を懸け、残りこの浦和レッズ戦も含めて4試合となったサンフレッチェ広島・ヨンソン監督は試行錯誤の末、ワントップにパトリック、その後方に柴崎、青山と稲垣のダブルボランチに戻して、4バック、GK林という布陣で勝ち点3を取りにいく。
浦和レッズ相手に攻守のキーマンとして期待される柴崎
前節に続き再びスリッピーなピッチでのホームゲームとなることは確実、浦和レッズを無失点に封じることができるか?
いろいろなことにトライして、またもとに戻した。残り試合数を考えると手遅れなのか、あとから「ナイス決断」となるのか?
それは誰にも分からない。
分かっているのは、残り4戦の相手が浦和レッズ、ヴィッセル神戸、FC東京、柏レイソルだということ。浦和レッズとの大一番を前にヨンソン監督とキーマンふたりに話を聞いた。
ヨンソン監督の話
浦和はグッド ディシプリン ティーム(規律のとれたチーム)だ。うまくボールを繋ぎカウンターも狙ってくる。バランスがいい。ACLの結果が示しているとおり。いいチームだ。
(相手はリーグワースト2の51失点だが、の質問に、ちなみにサンフレッチェ広島は45失点)そうだ。我々はこのところチャンスをずっと作ってきている。それを決めれないから勝てていない。6試合負けなし、の時はいい攻撃を続けそれが得点に繋がっていた。そこがポイント。
大事なのはシャープ!気持ちを強く持ちシャープに攻撃を仕掛ける。シュートがポストに跳ね返されることもある。運に左右される部分はあるけども、全体的に我慢強くボールを動かし、我慢強く攻め、ダイレクトに攻める。自分たちのプレーを続けることだ。
あす、3人新たにスタメンに入ってくる可能性はある。タクトはここ数週間で調子が上がったきた。いい結果も見せてくれたので今回、メンバーに入る。パトリックはここ3試合、ちょっと様子を見ながらやっていこう、と本人と話をしていた。調子が上がってきた。前節では皆川の調子が良かったので、彼が出るべき試合だったと考える。コウセイは健全な競争の中、他の選手との比較で調子を落とした時期もあったがまた上がってきた。
(残り4試合に向けては)勝つためのパフォーマンスが必要だ。チャンスはどんどん作るべき。チャンスが生まれないと点にならない。ディフェンスもコンパクトに。今までもそれをやってきたが、残り4戦も攻守、そこを心掛けてもらいたい。当然、プレッシャーもかかる。それがナチュラル。
でもそれを跳ね返すいいキャラクターの選手がたくさんいる。勝ちを掴み、その重圧を楽しむことができるか、どうか。残留が決まらない中で気持ちを強く持ち続けるのは難しいがそれを乗り越えていかないといけない。
パトリックの話
練習をしっかりやってきて、監督が評価してくれた。嬉しいよ。あすの試合、チャンスは必ず来ると思う。自分のパワーを最大限、出し続ける。最後まで仲間を信じて走る。浦和はどんどん攻めてくる。カウンターを狙っていけばゴールを決められる。
前でボールをキープすること、一度そこで落ち着かせてから攻めて行こうと監督からは言われている。
残りは4戦。残留するためにどうするか?自分からみんなに言ったのは、ピッチで最大限のパワーを出すこと、ロッカーに帰ってももう立てないぐらいに、だ。上位にいるチームを上回るような強さが求められる。そういう力を出し切れば残留できると思う。
柴崎の話
攻撃のアイデアを多く持っているチーム。しっかし守備をして空いたスペースを使い、周りに使ってもらい攻める。そしてゴールを決める。パトリックとのイメージもしっかり持って…。(4試合ぶりのスタメンが濃厚で)めっちゃ気負ってますよ。そりゃそうですよ。出ていないですから。そういう維持もしてきたし、出るための準備もしてきたので、結果を出せるように。(残り4試合で)自信を持ってやること、そこが一番だと思います!(雨になりそうだが)ゴール前で何かが起きるか、という中で嗅覚を働かせて得点を狙いたいですね。
そう、残り時間はもうわずか…広島の想いとみんなの願いと…