エディオンスタジアム広島で開催されるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のプレーオフが2日後に迫った2月17日、広島市安佐南区の広島広域公園陸上競技場では会場準備が進められた。
午後7時のキックオフに備えて、大会主催者のアジアサッカー連盟関係者が会場視察を行った。
視察する関係者ら
広島広域公園陸上競技場のスタンドは、AFCが定めるスタジアム規定の厳格化により、改修がなされた。
ACLのホームゲーム開催に使用するスタジアムには5,000席以上の「個席」が備えられていることが必須条件となっており、スタジアムを管理運営する広島市では、サンフレッチェ広島の協力を得て座席改修を終えた。
座席の改修を終えたスタンド
この日はチェンライ・ユナイテッドも午後6時から全体練習を行った。
チェンライ・ユナイテッドは2009年創設。昨季はタイのFAカップとリーグカップを制覇している。ACL本戦出場経験はないが、昨季もプレーオフまで進出しており”経験”は豊富だ。
アップするチェンライ・ユナイテッドの選手たち
一方、チェンライ・ユナイテッドに勝てば、3シーズンぶり5度目のACL本戦出場が決まるサンフレッチェ広島は…
・膝痛を抱える青山敏弘はこの日の練習でウォーキングが中心
・右肩亜脱臼の稲垣祥は自転車こぎなどが中心
・腰痛の林卓人は走り込みのあと軽めのGK練習
…と、肝心要のGKからのボランチのセンターラインが流動的になっている。
また、攻撃の要であるパトリックはスロー調整でここまで来ており、同じくドウグラスヴィエイラも「脚」の状態が万全でない。
そんな中、この日の11対11では主力組に入ったルーキーの荒木隼人や川辺駿と松本泰志のダブルボランチ、右サイドから攻め上がるエミル・サロモンソンやワントップの皆川佑介がアグレッシブな動きを見せた。
23日の明治安田生命J1リーグ開幕戦も見据えて、城福浩監督2年目の注目のシーズンの幕が上がる。
アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)チケット情報
www.jleague.jp/ticket/search/acl/all/
城福浩監督の話
(ドウグラス ヴィエイラは)ほとんどは走る動きは問題ないのですが、あるひとつの動きが気になる。リスクとのせめぎ合い。長いシーズンのスタート、今無理をさせるべきではない。あした様子を見ますが、そこで判断したいと思います。
きょうはほとんど自分たちのことをやりました。もちろん相手チームのことはリスペクトしていますけど、我々が新しいメンバーで新しいシーズンに入る時に今持っている最大のものを出す、というところに少しイメージを持って…きのうの紅白戦も含めてちょっとクリアにしといたほうがいいかなと。きょうもみんながそこで意識したことをまたあすもしっかりバランスをとって、あさってはもういろんなことを気にしないでできるような状況を。その擦り込みなので、まあきょうは(非公開にせず)ファンの方にも観てもらった方がいいかなと。ちょっと相手チームに見られるのは嫌なんですけどね。
(きょうの練習は)いい雰囲気だったと思います。お互いに自分のビブスの色が何色だとかに関係なく、やるべきことをやっていましたし、(練習メニューの)最後のクロスからのシュートもかなり集中してくれた状況でやってくれました。量は我々の方でコントロールしますが精神的なところはすごく充実していると感じました。
(メンバーは)あしたみなさんにお見せしないところ(非公開練習)でどうなっているか?まだ、いろんな可能性は、ちょっと含んでいます。ただ大枠はあります。
(選手起用については)我々は段階を踏んでやってきて、基本的に90分やれる可能性の高い選手をアタマから行って、状況を見て替えていくという風にしたい。替えることが前提の選手が最初にピッチに立っていると、いろんな想定外のことが起こるので、そういうことも含めて引っ張り続けることとカードを持って替えていくこと。幸いにして前は今、準備できている人が何人かいますからね。