AFCアジア杯UAE2019での2大会ぶり5度目の優勝を目指す森保ジャパンは1月9日午後3時(日本時間午後8時)、UAE(アラブ首長国連邦)のアブダビにあるアルナヒヤーンスタジアムで30度を超える暑さの中注目のキックオフ…
FIFAランキング50位の日本は同127位のトルクメニスタンを相手に、1次リーグ初戦「日本圧勝」の戦前の海外メディア予想もあったにもかかわらず、蓋を開けてみると5バック、8人前後で自陣を固める相手に攻撃のリズムが生まれず。決定機をなかなか作れないばかりか、守備でもマークがズレたり、コーナーキックで危ない場面を作られたりとバタバタ感も否めず。
前半26分、カウンター攻撃を止めにかかった日本は途中で妙な”間”を作り、誰もマークにこないことで視界の開けたキャプテンのアマノフに左45度から強烈ミドルを放たれた。これがGK権田修一の両手の指を弾きそのままネットへ突き刺さり失点…
森保ジャパン、まさかの0-1で前半を終了した。
スタメンは最終ラインが右から
酒井宏樹
吉田麻也
槙野智章
長友佑都
ボランチが
酒井宏樹と柴崎岳
トップ下に南野拓実、右に堂安律、左に原口元気
ワントップは 大迫勇也
前半は互いにメンバー交代なし
後半も互いにメンバー交換なし、でキックオフ。
後半11分、左サイドでボールを持った原口元気がドリブルのあとゴール前に張る大迫勇也へラストパス。これを足元でワンコントロールして大迫勇也が同点ゴール。
その4分後、吉田麻也のフィードから原口元気が頭で繋ぎ、ニアサイドの長友佑都へここも粘って浮き球のパス。続いても浮き球のパス。そこにまた大迫勇也!確実に決めて2-1と勝ち越し。
前半、「縦パス」で中央から5バックの相手を崩しにかかっていた攻撃を原口元気を起点にしたものにスイッチした作戦がわずか15分で吉と出たかっこう。
これで攻撃に緩急や強弱が生まれた日本は長友佑都らが中盤でパス回しを続けながら柴崎岳の縦パス1本から大迫勇也、南野拓実と繋ぎ、ラストパスに堂安律。うまく体を反転させ、そのまま左足を振り抜くと、DFに当たったシュートがゴール右に吸い込まれた。このゴールは日本代表のアジア杯最年少ゴール。
後半、強い陽射しを正面から浴びるトルクメニスタンはこの連続失点で足も止まり始めていた。しかし後半34分、南野拓実に替わって途中出場の北川航也が簡単に奪われ、カウンター攻撃を止めにかかったをGK権田修一はイエローカード。PKを決められて3-2。
ドーハの悲劇もロストフの14秒も目の当たりにした森保一監督は「リードしていても、勝って終わったという結果が出るまで、終了のホイッスルまで何が起こるか分からない」と言い続けてきているが、まさにそんな展開になった。
これもアジア杯初戦の難しさか。
アディショナルタイム4分、鋭い攻撃を繰り出すトルクメニスタン、止めにかかる日本。球際で体を張るプレーは日本が目指している姿そのもので、何とか凌いだ森保ジャパンは白星発進。次は中3日でFIFAランキング82位のオマーンと対戦。さらに中3日で同95位のウズベキスタンと対戦する。
日本のいるF組のもうひとつのカード、ウズベキスタン対オマーンはウズベキスタンが2-1で勝利。この結果、1節では日本とウズベキスタンがそれぞれ勝ち点3。総得点差で日本が首位。続いてウズベキスタン、トルクメニスタン、オマーン。
ウズベキスタン代表 2-1 オマーン代表
得点者
1-0 34分 オディル・アフメドフ(ウズベキスタン)
1-1 72分 ムフセン・アルガッサニ(オマーン)
2-1 85分 エルドル・ショムロドフ(ウズベキスタン)
1次リーグは24チームが6組に分かれ、各組の2位までと、各組3位の成績上位4チームが決勝トーナメントに進む。
試合後の森保一監督
何とか勝った感じですけど、初戦はほんとに難しい戦いになると思っていたので、これがこの大会の難しさかなと思っています。選手たちは先制されてもプレーすることをやめずにチームとして戦い続けてくれて、きょうここに来られているサポーターのみなさんや日本で応援してくださっているサポーターのみなさんに勝利を届けられたのは良かったと思います。
※この記事は速報原稿を元に構成されています
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