第94回全国高校サッカー選手権広島県大会第3日、1次トーナメント準決勝が9月5日、県内各会場で行われた。
如水館は修道に1-0、府中は2試合連続1-0勝ち
昨年ベスト8で初戦の竹原戦に18-0で圧勝した高陽は東城に7-0で勝って決勝へ。同じく昨年ベスト8の広島工も初戦で 熊野に8-0勝利した勢いそのままに日彰館を11-0で一蹴した。
昨年準優勝の如水館は初戦となった修道相手に1-0の接戦をモノにした。
一昨年準優勝で悲願の初優勝を目指す瀬戸内は初戦となった戸手戦を2-0で手堅く勝ち上がった。また盈進が城北にPK勝ち、初戦で井口に1-0勝ちの海田も呉工業にPK勝ち。
初戦で美鈴が丘に1-0勝ちした府中は広大福山に2試合続けての1-0勝ちを収めた。五日市は2-0で銀河学院を破った。 そのほか庄原格致・沼田・広島国泰寺・安芸南・廿日市西・西条農・宮島業・三原・高陽東・国際学院・翔洋・安古市・安西・呉港・市立福山・葦陽が勝ち上がった。
高陽東は鮮やかなゴールシーン、追いかける広島学院は…
初戦で総合技術に1-0勝ちした広島学院は同じく初戦で福山商に19-0と大勝した高陽東と対戦。カラーの異なるチーム同士の対戦は見どころの多い好ゲームとなった。
広島学院は相手の攻撃力を封じるために守備力優先で前半戦に臨み、最終ラインを高く保ちながら、試合をコントロールする作戦に出た。
高陽東はその裏を狙って波状攻撃。広島学院はオフサイドトラップとGK・小川凌太(1年)の好セーブなどで応戦し、前半19分には高陽東・原田陽祐(3年)のダイビングヘッドがクロスバーを叩くなど運も味方につけた。
広島学院GK、小川凌太
しかし高陽東は前半30分過ぎから右サイドを使いながらワイドに展開。
最終ラインの裏を突く高陽東MF森本零志(3年)
迎えた前半37分、右サイドからドリブルで持ち上がった高陽東FW・真住俊(3年)の強烈なショートが広島学院のゴールネットに突き刺さった。
攻め上がりそのまま先制ゴールを決めた高陽東・真住俊
0-1で前半を折り返した広島学院は後半、メンバー交代を行い攻撃力主体の布陣を敷いたが逆に攻撃のリズムをつかんだのは高陽東の方。
後半6分、高陽東はやはり右サイドから攻めて、ゴール前に上がったクロスに森本が合わせて2点目を奪った。
攻めるしかなくなった広島学院は後半14分、175センチの1年生FW・田辺啓二郎を投入。初戦で決勝ゴールを決めた178センチの山田敬吾(2年)とのツートップに、177センチの石橋勇輝(2年)、180センチの正岡世有(2年)を左右に配する攻撃陣でゴールまであと一歩というシーンを何度も作った。
高さを武器に空中戦を展開
独特のリズムとキープ力が武器の田辺啓二郎が入ったことで、広島学院の攻撃がテンポアップした
左サイドから山田敬吾がクロスを入れる
攻める広島学院、守る高陽東
迎えた後半27分、高陽東は右CKからMF小俣順(2年)が頭で決めて3-0とリードを広げ、守っては完封で2次リーグ戦進出まであと1勝とした。
9月5日の結果
Aブロックb
盈進 0 – 0 広島城北 PK3-0で盈進
庄原格致 6 – 1 尾道
Aブロックc
沼田 2 – 0 広大附属
広島国泰寺4-0福山工業
Aブロックd
五日市2-0銀河学院
広島県工 11 – 0 日彰館
Bブロックb
安芸南 5 – 0 広島朝高
廿日市西 7 – 1 広島市商
Bブロックc
西条農業2-0近大東広島
呉工業 1 – 1 海田 PK3-1で海田
Bブロックd
宮島工業 3 – 0 福山誠之館
三原2-1世羅
Cブロックb
瀬戸内 2 – 0 戸手
高陽東 3 – 0 広島学院
Cブロックc
国際学院 6 – 0 近大福山
広島翔洋 1 – 0 工大高
Cブロックd
安古市 5 – 1 神辺旭
安西1-0福山明王台
Dブロックb
如水館 1 – 0 修道
呉港 5 – 0 広島なぎさ
Dブロックc
市立福山 3 – 0 廿日市
高陽 7 – 0 東城
Dブロックd
福山葦陽 9 – 1 尾道東
府中1-0広大福山