広島東洋カープは夕方、木村昇吾選手がFA権を行使せずカープへ残留することを表明した、と発表した。
木村はプロ12年目の今季、国内FA権を獲得した。
木村はかねてから「権利は長年、選手ががんばったご褒美でそれを周囲がとやかく言うのは少し違和感がある」と話していた。
横浜で4シーズンを過ごしたあと2008年から広島に移籍。特に野村前監督の下での5シーズンは毎年、開幕スタメンに名前を連ね”ない”にもかかわらずシーズン途中から故障した東出や梵のバックアップ要員として見事なカバーリングを見せた。
今季は自身2度目となる三桁の101試合に出場してシーズンを通して一軍で過ごした。
あくまで「レギュラー獲得」を目指す木村にとってはそれでも不本意なシーズンが続いた感もあるが、緒方新体制となり全員がニュートラルな立場で競争する環境が整ったことでFA残留、イコール勝負をかける!気持ちの整理もついた、という見方が一般的。
今後はもうひとりのFA権獲得内野手、選手会長の梵の決断が注目される。