広島は昨夜、必勝を期した東京ドーム、初戦を黒田で落とした。
しかも今季、チームにとっては5度目のサヨナラ負け。黒田で勝って巨人打線にプレッシャーをかけ、第2戦で投入するドラフト2位右腕・薮田和樹(亜細亜大出)に思い切ってぶつかっていってもらおうという目算が狂った。勢いづく巨人打線を抑え込むのは簡単ではないだろう。
それだけに今夜は打線の奮起が望まれる。昨夜はルーキー右腕、高木勇の前に八回までわずか4安打。八回、丸にソロホームランが飛び出したものの、黒田を援護しきれなかった。
今夜、巨人の予告先発は杉内で広島打線はすでに今季3度対戦している。
4月の2試合は杉内の”優勢勝ち”だった。
迎えた5月5日、子供の日のマツダスタジアムで滅多にお目にかかれないことが起こった。
杉内はその立ち上がり、先頭の田中を打ち取ったあと、菊池に左前打され即、二盗を許したのがケチのつき始め?続く丸を歩かせると新井貴浩に左翼線二塁打され早々と2点を失った。
五番・ロサリオは空振り三振に仕留めたが、続く梵にも左翼線に適時打されると七番に入った鈴木誠也にツーランを許し次打者・會澤に中前打されたところでKO降板となった。
巨人は二番手の笠原も打ち込まれて初回でなんと10失点だった。
杉内は交流戦3試合で0勝2敗、先のDeNA戦も初回に1点を失い7回降板で勝ち負けつかずと乗り切れていない。それだけに広島打線としては十分に付け入るスキはありそう…。
広島は6月を9勝9敗1分の勝率5割で終え、黒田、新井貴浩がほぼ100パーセントのパフォーマンスを発揮しても月間勝ち越しには届かなかった。
緒方監督は交流戦明け「球宴までに勝率5割」を目標に掲、残り試合から見れば「9勝3敗のハイペース」がノルマ。仮に杉内攻略で試合を優位に進めることができれば、あとはブルペン陣をどうつぎ込んでいくか、そのベンチワークが大事になってくる。