7日に中日との地元最終戦を控える広島が10月5日、マツダスタジアムで練習した。前田健太の今季2度目の中4日での先発が明らかになり「昨年、自分が投げて2位になれなかった、勝つことしか頭にない」と必勝宣言が出た。
昨季は一日違いの10月6日に巨人とのシーズン最終戦をマツダスタジアムで迎えた。勝てば阪神を追い越し2位が決まるという同じく大一番だった。
すでに「投手無冠」が決まっていた前田健太は、「地元開催のクライマックスシリーズ、そして日本一」に向けて初回から快調に飛ばしたが、1-0リードで迎えた六回、二死三塁の場面で痛恨のタイムリーボーク…。
八回には二死無走者から坂本に右前打され、阿部はストレートの四球。迎えたアンダーソンには初球ひざ下のチェンジアップを右中間に打ち返され2点を追加され勝負あり、となった。
そして甲子園でのクライマックスシリーズ、阪神戦に中4日で先発。ここでも0-0の六回、150キロのストレートを福留にバックスクリーンに打ち込まれ試合はそのまま0-1完封負け。第2戦も延長12回表終了0-0引き分けに終わった広島は2試合21イニング得点なし、でシーズンを終えるという異例の結末を見た。
1年越しのリベンジに燃えるエース右腕には当然”黒田さんやみんなと日本一を目指す”という強い思いがずっと宿っている。
すでにマツダスタジアムのチケットは完売。大入りのスタンドの声援を背に、9勝1敗と相性抜群のホームゲームで前田健太もあの「黒田の13球」に負けない立ち姿を見せることになる。