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2014年07月15日
編集部

打撃二冠のエルドレッド、飛ぶのはヘルメットとバットだけ、プロ野球ワーストの6三振

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広島が5時間40分のロングゲームを戦いDeNAに5対5で引き分けた。

3対3同点の延長十二回、途中からライトの守備についていた堂林のタクムリーエラーで2点のビハインドとなったがその裏、菊池が2点適時打して同点のままゲームセットとなった。

この試合、DeNAの投手陣は大乱調。先発した山口以下5投手で合計11個の四球をプレゼントしてくれたにも関わらず、最後の最後までDeNAと“拙攻合戦”を繰り返した。

中でも7打席で6度の空振り三振を喫したエルドレッドは重症。現在、ホームランと打点の両部門でセ・リーグトップを走っているにもかかわらず、得点圏に走者を置いた全6打席でそのバットが空を切り、残る1打席ではバットを真っ二つにされていた。1試合6三振はプロ野球ワースト記録更新。

ちなみに延長十二回、試合を振り出しに戻しなお二死一、二塁という場面ではあっさり3球三振に倒れた。

5月中旬、米子で開催された阪神戦でも5三振を喫したエルドレッドだったが、今回の状況はより深刻と言わざるをえない。

三振をしたあとヘルメットとバットをそのへんに所構わず放り投げるのがエルドレッド流。ところが今回、そのパフォーマンスが見られたのは三回の第2打席まで。

それ以降はもう用具を投げだす元気もなくなり、ひたすらフルスイングしてはアウトカウントを重ねていった。

広島の今季の躍進は「四番・エルドレッド」なしには語れない。すでにホームラン28本を放っているが、交流戦期間中にチームの連敗を9で止めた起死回生の逆転満塁ホームランなど「殊勲打」が数多く含まれている。

攻撃の中心となるエルドレッドの不振はチームの得点力ダウンに直結する。三振か、バットを折るかの2者択一ではなく、三振かホームランかのバッティングを四番が取り戻してくれないと広島が上位争いから脱落、ということにもなりかねない。

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